まかぷです。
千秋楽!
感想がまとまらぬうちに、衝撃のニュースが入ってきて動揺中です。
「蒼穹の昴」は作品も良いと思っていたけれど、特にすごいと思っていたのは毎回の舞台の熱量。
真相はわからないけれど大変な状況だったことは間違いなく、そんな状況から魂のこもった舞台が届けられていたなんて…皆様には感謝と尊敬の気持ちです。
ニュースはショックだけれど、作品から受けた感情や感動は本物だ(と思いたい)し、出演者や舞台美術、お衣装、音楽は間違いなく素晴らしかったです。
千秋楽までは純粋に楽しめて良かった…
何より中止なくクリスマスまで上演されてよかった〜!
千秋楽は朝月さんのさよならショーや、退団者の方々の輝きも増していて大満足でした。
以下、「蒼穹の昴」と、千秋楽の感想メモ。
蒼穹の昴-毎公演の熱演がすごかった-
私の文章力ではうまく書けないけれど…メモ!
前回メモはこちら。
宝塚版オリジナルなところも
原作の「運命は変えられる」のメッセージに加えて、
宝塚版は文秀の「想いを背負う」がメインになったのが、オリジナルに感じて好きでした。それは彩風さんたちの熱演もあってこそかなと思います。
あとやはり説得力があって好きだったのは、このお二人の言葉。
伊藤博文(汝鳥さん)の「人間の力をもってしても変えられぬ宿命などあろうはずがない、いや、あってたまるか」と、
春児(朝美さん)の「運命なんて頑張りゃいくらでも変えられる」でした。
お衣装や音楽に加え、舞台美術もすごかった。
紫禁城の壺には、ちゃんと蒼穹の空と太陽が映っていて。
また朝美さんが「稽古場は、演者も意見を出して共同作業だった、元々の台本とは大きく変わっているかも」とお話しされていて…いつも以上に出演者さんやスタッフ陣の力もあった作品なのではと思います。
「蒼穹の昴」は、宝塚歌劇団の技術(スキル)の集大成に感じました。
それだけに演出家のニュースには「なぁんでだよぉおおおお〜」!
出演者さん
前回書けなかったことを中心に…
文秀の彩風咲奈さん
何度観ても毎回すごかった!「毎回すごい」のが、すごい。
綺麗で小さなお顔に、水分がいっぱい!
約3ヶ月間、同じ公演を繰り返して、毎回あそこまで感情を動かせるなんて尋常ではない。私だったら蝋人形になってしまう。
精神的にもキツイお役なのに…当たり前にシングルキャストだし…すごいです。
玲玲の朝月希和さん
少女から大人まで変幻自在。
場面は少ないけれど(悲しい!)、文秀のおかげで暖かい女性に成長したんだなぁ。
譚嗣同への「あらぁ?」「座ってくださいな」が大好きでした。
玲玲は設定が原作と変わっていて混乱したものの、
朝月さんが「譚嗣同は初めて『男性』を意識した人、文秀は『もっと大きな家族のような愛』を感じる人」と言っていて、納得でした。(原作は、玲玲が文秀に恋心を抱いているので複雑だった)
玲玲の場面は少ないけれど(けっこう恨んでいる笑)、魅力的なお役になっていました。
譚嗣同の諏訪さきさん
毎回泣かされた、諏訪さんのお芝居。
譚嗣同は、自分は死を覚悟しているのに、春児が日本公使館で「夢をもらったんだ!」と話すのを嬉しそうに聞いていて…そこから目を瞑って決意を固めて去るという。。
譚嗣同の心境を思うといつも泣いてしまいました。
からのー、処刑の場で玲玲を見た時の嬉しそうな顔…
譚嗣同の夢は、自分だけに留まらずもっともっと大きいものなんだろうな。。
「文秀さん、頼んだぞー!」は、今思い出しても泣きそうです。
また処刑の場面は、直前の順桂(和希そらさん)の低音ボイスで圧倒された後に「譚嗣同も歌えるんかい!」となるのも良かったです。
王逸の一禾あおさん
初見の人に「あのうまい人、誰?」と何度も聞かれた王逸。
大抜擢に準備できているのがすごかった。準備できているから勝ち取ったのかもしれないけれど。
東京の光緒帝 縣千さん
1番変化を感じました!(よく見ているから気がつくだけかなw)
ムラの初日付近は巻き込まれる可哀想な帝の印象だったのが、東京から光緒帝自身の想いが熱くなっていて、その分、文秀の辛さも強く感じられました。
あとは前回も散々書いたけど春児の朝美絢さん
最後の港で、2人を送り出す表情がぁああああ〜!春児〜!
フィナーレでは+10歳になって渋みを発揮していて、恐ろしく最高でした。
書ききれないけれど、
黒牡丹(眞ノ宮るいさん)の舞いの美しさと、安徳海(天月翼さん)が市場で譚嗣同の告白を聞いて笑顔になるところ、そして娘役陣の華やかな舞い・かっこいい阿片窟!いろいろ素敵でした。
以上!
…あの舞台から感じた感動は間違っていないと思いたいです。
届けてくれたのは出演者やスタッフの方々なわけだし。
正しい環境から素晴らしい作品が生まれる世界であってほしいな。
あとオタクとしては、何度も観るのはやはりショー付き(もしくはフィナーレ長め)が良いな笑
んで!!!千秋楽!!
千秋楽 さよならショーとご挨拶
映像を振り返らずに書いているので、記憶違いだったら違ったらごめんなさい。
さよならショー
冒頭のル・ポアゾンが最高にかっこよくて華やか!
大階段の中心に朝月さんがいて、朝月さんを羽根扇を持った娘役さんたちがヴァーっと囲んでいて超豪華!色合いもル・ポァゾンのどピンクに紫!
あれができるのは、かっこ良さも併せ持つトップ娘役さんならでは。
朝月さんがやりたかったとお話しされていて、超圧巻でした。
また印象的だったのは「海の見える街」。当時の朧げな記憶が蘇りました。
お二人のこんな場面をもっと観たかったと残念にも思いつつ、うっとりでした。
さききわコンビは、良い意味でいつまでも初々しさのある(変に馴れ合わず甘えない)コンビに感じて爽やかで好きです。
最後は、夢白さんがシティーハンターの100tハンマーを持ってきて大騒ぎ、
からのー、彩風さんがハンマーを抑えてキスして終わり、というキュンな展開でした。
ハンマーを持ってくる時のいたずらっ子な顔の夢白さんが可愛かったです。
子犬みたいに倒れている和希さん、大型犬のように楽しそうに座っている縣さんも微笑ましい。(朝美さんは見失ってしまった笑)
朝月さんらしく、元気だったり、しっとりしたり、かっこよかったり!
短い時間に詰め込まれたいろんな姿を目に焼き付けました。
ご挨拶
花束さん、羽織さん、千風さん。それぞれに嘘のない心からの言葉が出てきている感じで、心に沁みました。
朝月さんは「メリークリスマースッ♡へへ」から始まり可愛すぎて涙腺が崩壊しました。
人間ってあまりにも可愛いものを見ると泣いてしまうんだな。
「亀のようにゆっくりなのにウサギのように走ってしまったり…」みたいな自分を俯瞰されたお話が、謙虚で、でも強くて可愛くて…胸がギュッとなりました。
退団者だけになった時は、彩風さんと朝月さんがお話しされている横の千風さんのお顔が愛に溢れていて、涙が引っ込んで笑いました(笑)すごく困り顔をされていた。
お2人の色んな姿を長く見てるんだろうな〜。
彩風さんのご挨拶も素敵で。
「文秀への『生きろ、生きろ』との想いが、ODYSSEYの時の皆さんからの『頑張れ、頑張れ』に重なりました」 とのことで、
いろいろ乗り越えてきた彩風さんにしかできない文秀だったんだろうな、と思いました。
緞帳前
彩風さんが朝月さんを呼んでくれ…、
可愛いやりとりの後に、朝月さんが客席を見ながら「ここからの景色は…本当に素晴らしいんです」と涙を堪えながら言っていて、こちらも涙涙でした。
良い千秋楽でした。
あの時は、素敵な千秋楽にただただ胸を打たれていたけど…、大変な状況から最高のキラキラを届けてくれていたのかと思うと…宝塚ってすごいなぁ。
ニュースが飛び交っているけれど、舞台から自分が感じたことは本物だと思いたいです。
何もできないただのファンだけど、これからも客席から頑張って拍手を届けたいと思うのでした!
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