来日版「SIX」@EXシアター六本木!
すみません、ちょっと舐めてました。この作品。
明るいアゲアゲ(死語?)ミュージカルかと思っていたら、後半はずっしり来て女性としてエネルギーが湧いてくる作品でした。女性におすすめしたいミュージカルだった!
歌唱力も、さすが来日版キャストで耳が幸せ。圧倒された。
観劇後は、即刻、日本版キャストのチケットを探す始末です。(無事ゲットした!)
お話- 音楽の力での追い討ち-
あらすじは事前にこちらでサクッと予習しました。(大筋を理解するには十分)
お話は、ヘンリー8世の6人の妻が登場して「この中で1番しんどかった妻が、バンドのリードボーカルになれる」(?)という設定で、それぞれがしんどかった思い出を歌で披露するスタイル。
冒頭から、かっこよかった!ズンズンした音楽(語彙力)。
それぞれの結末が歌詞になっていて、
「Divorced(離婚)、 beheaded(斬首)、died(死)。 divorced(離婚)、beheaded(斬首)、 survived.(生存)」が繰り返されて、非常にロック。
バンドも全員女性で、かっこいい!(モジモジくんみたいな格好にスタッズがついてるんだけど、それでいてかっこいいの。。。)
5人目までが不幸自慢のようなソロを歌うんだけど、ブラックジョークもてんこ盛り。
最後の方は「斬首より自然死の方が良いじゃない!」とか、元妻同士で強い言葉が飛び交っていました。
強い歌唱力とジョークで楽しく観劇はしていたものの、
終盤は言い争いがヒートアップして、こちらも観ていてしんどくなってきたところに、6人目のキャサリン・パーが「こんなんでいいわけ?!」と急展開。。
「歴史は男性しか語られない。私たちは『ヘンリー8世の6人の妻』としか知られていない。でも私はやったことがある。あなたたちも、すごいことをしてきた。もっと自分たちを語ろうよ!」という、かっこいい問いかけ(だったはず。字幕だったのでニュアンス)。
わーお、そういう展開なのね、と。突然、背筋を伸ばしたくなる空気に。
この問いかけで、今まで「男性中心に語られる歴史」に疑問すら感じてなかった自分に驚いたし、女性も主役でいいんだよ!とのメッセージは、自分も仕事で若干女性の制約を感じているタイミングだったので、刺さりました。
というか、そんなに性別の制約とか自覚していなかったけれど、結構モヤモヤしていたのかもな、と思いました。面白い。
何が楽しいって、この展開からしっとり終わるのではなく、そこから音楽でぶち上がっていくのが最高でした!
私も頑張らなきゃーとなったところで、追い討ちをかけて力強い美声が爆音でズンズンするので、超絶楽しかったです。
元々、キャサリン・パーがソロで「I don’t need your love」と繰り返していたのに、
最後は全員で「I don’t need your love」を歌っているのも、強い女性陣でかっこ良い。
会場全体が「女子イエーーーイ!サイコー!頑張ってこー!」みたいなノリになって終わり、という。元気のでる空間でした。
あの中で観ていた男性は、どうゆう感想になるのだろう。ちょっと男性は居心地が悪そうなくらいに、女子サイコー!な空間でした(笑)
「一緒に歌ってOK」の回だったので、みんな歌うし、かけ声もすごいわで、てんやわんや。
客層も普段のミュージカルでは見かけないような方々が多くてそれも楽しかったな。六本木という劇場も合ってる気がしました。これは日比谷ではない。(笑)
楽しかった〜!
あとは、6人について、友達との好みが分かれたのが楽しかった。それぞれ「らしい人」が好きで。
私は、4人目のアン・オブ・クレーヴズの生き様がかっこ良いなと思ったし、3人目のジェーン・シーモアと6人目のキャサリン・パーのバラード的なソロが好きだったな。感傷的になることが好きなのかもしれない。
日本版は、6人目が和希さんなわけでしょ。。。。あの常にリズムをとってる様子とか想像してワクワクが止まりません。実力派のキャストたちが楽しみだ。
母国語で観たらまた感じるものが変わりそうで、日本版を観るのも楽しみです!♡
当日のキャスト。あとで調べたら、みんな20代でびっくり!すごい迫力と圧でした。(キャスト詳細)
ジェーン・シーモアのLiberty Stottorさんの声が大好きでした。

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