池袋に不慣れなMACAPUです。
「マタ・ハリ」東京の千秋楽を観てきました♡
初めて観ました。音楽も素敵でとても良い作品でした。
ちゃぴ(愛希れいか)ちゃんの進化というか新しい顔がすごかったぁ~!!
キャストはこの御三方の日
ダンサー 「マタハリ」 | 愛希れいかさん |
フランス諜報局「ラドゥー大佐」 | 田代万里生さん |
戦闘パイロット「アルマン」 | 東啓介さん |

おはなしと演出ー平和な時代に生まれてよかったー
お話は、
踊り子のマタハリは、ラドゥーにスパイになるように脅されてフランスのスパイになる。そしてラドゥーの部下のアルマンと、部下とは知らずに恋に落ちる、というもの。
最後がとっても切なかった。
マタ・ハリは、フランスにはめられて罪人として裁判にかけられる。アルマンは、マタ・ハリを助けに来たのに殺されてしまい、マタ・ハリ自身も罪人となり最後は銃殺刑で亡くなる。
マタ・ハリは実在の人物だし、お話もほぼ忠実かと思われますが、恐ろしすぎる…!涙
ラドゥー大佐は「何万の兵士の命を預かっている責任」を背負って、彼なりの正義があって必死なんだけど狂気でしかない。
事実、マタ・ハリは、フランス政府に戦争の失敗を押し付けられて罪人にされたようで。。。そんな風に命を落とした女性がこの世に実在していた、ということが恐ろしかったぁ。。
マタ・ハリの人生を見たような気持になりました。
平和で自由な時代に生まれてよかった。
金欠だって、独身だっていいじゃないか!
演出では、戦場のシーンが「1人」で表現されているのが、観ている側としては恐怖が増大した。
よく観る宝塚は、戦場のシーンはだいたい多人数でやるので「全体の迫力」を感じるのだけど、
この舞台では、戦場を一人の兵士だけで表現している場面がいくつかあって。そうやって一人にフォーカスを当てて戦場を見させられると、恐怖感がすごかった。。。。
シンプルな舞台装置なのに、色々な見せ方や展開があって、面白かったです。
最後の裁判のシーンも、白い布などが面白かった。
ちゃぴちゃんが圧巻…
処刑前のマタ・ハリの場面に涙した。
上手く言えないのだけど、、、、
愛するアルマンの死を悲しんでいたマタ・ハリ(←ここのちゃぴちゃんが、すごくよかった!!)が一人になり、そこに現れた衣装係のアンナとしゃべり始める場面。
罪人となりアルマンも死に、元気がないはずのマタ・ハリが、
いつもの公演前のようにアンナに「客席はどう?」と突然元気に聞いた。
私の脳内は(ん?回想シーン?)となったのだけど、
その時に舞台の上から檻が降りてきて…実はマタ・ハリは獄中だったという展開。(アンナは獄中のマタ・ハリに会いに来た)
うまく表現できないのだけど、
マタ・ハリが檻の中だったという衝撃と、その舞台展開が面白いのと、マタ・ハリが狂ってしまった(?)姿の悲しみと、
死ぬ間際にお決まりの会話をアンナとするのが切なくて。。。
そこから死ぬまでの展開のちゃぴちゃんが圧巻でした。
宝塚って娘役は中心になれない世界だけど、そんな世界から出てきたちゃぴちゃんが、圧倒的に真ん中で堂々と歌い上げる姿がすごすぎて、心がぶるぶるしました。(エリザベートともまた違った!)
宝塚の時もしっかり真ん中を務めていたけど、男役さんを立てる世界から出てきたのにすごい!!!
色んな経験を積んだマタ・ハリが強く今を生きているのがビシビシ伝わってきて、覇気を感じました。「やってきたことを恥じてはいない。」もかっこよかったなぁ。
銃殺後に少しだけ死後の世界があるのですが、
あれだけ強かったマタ・ハリが、突然幸せそうに少女のようにニコってしたのが、心がえぐられすぎて、今思い出しても涙が出てきそうです。
はーすごかったぁ。。。
終始ちゃぴちゃんの熱演がすごいもんだから(アルマンからの別れの手紙をもらった時とか)、こちらまで悲しくなったり裏切られた気持ちになったりと、色んな場面ですごく感情移入してしまいました。
今までにないレベルの、圧倒的真ん中感がチャピちゃんから溢れていて素敵でした。
またこの後にエリザベートをやったらすごく変わってそうで楽しみです。
田代さんもやっぱりお歌がうまくて。
東さんは、背が高いから(190センチだって!)、毎回「背たか!!手でか!足なが!」と思ってしまったのだけど、すごくいい声で!響きがすごい!!
田代さん・東さん・ちゃぴちゃんの3人のお歌は、心地よくて何度も聞きたくなりました。
宮尾さんはもっと踊ってほしかったなぁ。楽しみにしていたのに、いちミュージカル俳優のようでした。お歌がうますぎて宮尾さんなのかよくわからなかったです(笑)
男性のアンサンブルさんたちもダンスがすごかったなぁ。
作品が良かったし、柚希さんバージョンも観たくなっちゃう。またそれもすごく良さそう。
ご挨拶
ちゃぴちゃんが可愛すぎた。
「ライブ中継のカメラはどこ~?!あ、あったー!」とすごく遠くを見て嬉しそうに手を振ったのだけど、田代さんに「ここにもあるよ」と、超舞台の目の前にあるカメラを教えてもらって、
「ぇえ~?!?!知らなかった、こんな近くに?!」って驚いているのが可愛かったです。
(言葉はニュアンス)
ちゃぴちゃんは「お客様が客席に入って初めて作品が完成するのだと思いました」と言っていました。(というかお稽古がマスク付って本当に大変そう。感情を読み取るのも、歌うのも。お稽古場と舞台じゃ全然違うんだろうなぁ。)
ちゃぴちゃんも東さんも田代さんも、コロナのことを気にかけてくださる言葉ばかりで、気にしないで自由にしゃべってくださっていいんだよぉ~!!と少し思ったり。
あとは、田代さんの「シングルキャストにも拍手を!!」と言ってすべてをかっさらっていく感じが面白かったです。そして「こんなに気持ち悪いと言われたことはない」とのことでした。←このコメントに、ちゃぴちゃんがめっちゃウケてたのが可愛い。
楽しかったぁ。
ブリリアで踊り子に&謎の親心
そんで私も、劇中はジャワの踊り子と化しました。
なぜなら前の男性の背が高すぎて、真ん中で踊るちゃぴちゃんの腰から下が見えない!!涙
舞台を観に来た最大の目的は踊るちゃぴちゃんの全身像なのに!!
ということで後ろの方にご迷惑にならないよう、頭を倒すことなく顔だけをジャワ風に1センチだけ横にスライド。
ちゃぴちゃんの踊りに合わせて、前の男性の左側に出たり、右側に出てみたり。
片目ずつで見たり。気分はジャワの踊り子でした☆
結局は踊り以上に、ストーリーに引き込まれましたが。
あと、どうでもいいのですが、
マタ・ハリの胸元が結構見えるのがソワソワドキドキ。超勝手に心配。宝塚民からするとすごく開いているのだ。すごくセクシーなのだ。
アルマンが死んでしまった時なんかは、ちゃぴちゃんが前に手をついて屈むもんだから、
「ぃやぁーー!!ちょっと待って!!みんな胸元は見ないでー!オペラ使わないでぇー!」と心の中でマタハリと同じくらい絶叫しました。(誰目線wただの観客なのにwそして皆様はお話に集中してそんなところ見てないですよね、ごめんなさい)
でもね、すごく見えるんだけど、決して淫らではないし絶対に崩れない&本当に中が見えるわけではないあたりに、またもやちゃぴちゃんのすごさを感じた。どんな感想。
作品にすごく感動したのに、超どうでもいい感想で締めくくってしまった。
はい、大変楽しかったです。
贅沢を言うならば、やぁっぱり、ちゃぴちゃんにはダンスリサイタルをやってほしいよぉ~!!!
踊りまくるちゃぴちゃんをもっと観たい!!!!
今日の舞台がすばらしかっただけに、この願望がまた再熱しました。
いつかいつかっ!
まずはこのカンパニーが、愛知、大阪と、無事公演が続きますように。
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