【感想】「モーツァルト！」京本大我さんver-苦悩が良い&新鮮-

京本さんの初日！！！

面白かった〜！帝劇ミュージカルの中でも大好きな「モーツァルト！」。

今回は京本大我さんがヴォルフガングデビューとのことで下記キャストで拝見しました。

M！は、古川さんのデビューぶりに見たのかな。

新キャストもいらっしゃれば、全く変わらないというか、むしろ若返っている山口裕一郎さんにも驚きました。

⭐︎は初キャストさん

今まで中川さん以外のヴォルフガング(井上芳雄さん、山崎育三郎さん、古川雄大さん)は拝見してきたのだけど（中川さんの見たかった涙！！！）、

やっぱりヴォルフガングデビューされる方の特有の必死さというか苦悩が、お役に合うので好きなんだよねぇ。。才能に苛まれる様子に共感しやすいというか。

演出は、久しぶりに見たのでいつから変わったのかわからずですが、舞台装置も変わり全体の印象も変わりました。

大きな鍵盤も出てきて、わりとポップなイメージ。以前の方が重厚感があった気がして、前の方が好きだったかも。

1番好きな変更点は、コロレド大司教のトイレのシーンがなくなったこと！！あの「なんなんだ、この時間…」がなくなったのは最高でした。

コロレド大司教とヴォルフガングが銀橋（ではないけど）で歌う場面も新鮮で、魅せられました。前からあったのかな、とても舞台が締まってよかった。

あとモーツァルト！が好きなのは、アマデの存在が面白いからなのですが、相変わらず付き纏っているアマデが面白かったなぁ。才能が暴走しているわけでもなく、宿命なのか、影なのか、光なのか。。。

天才にしかわからない苦悩の擬似体験が好き。

キャストさん

ヴォルフガング：京本大我さん

エリザベートのルドルフが絶品だったので絶対に観たかった。

とーてもよかった！お歌は、以前、テレビでM！を歌われていた時は少し不安に思ったのですが、格段にうまくなっていて、文句なしに帝劇主演さん。

「僕こそミュージック」は少し緊張されているかなと思いましたが、「残酷な人生」「影を逃れて」の苦悩側が特に似合っていて、京本さんの個性というか魅力なのかな、と思いました。

京本さんの影響か市村さんの影響かわからないけれど、才能よりも父の存在の苦悩を強く感じたのが新鮮だったな。だからさらに共感しやすかったかも。面白かった。

あとやっぱりね、何てったって、かっこいい！！笑

今までのM！はお芝居に没頭していたのですが、ちょいちょいコンスタンツェに対する仕草もかっこよくて、ときめきがあるのが新鮮でした！（今までのヴォルフガングももちろんかっこいい面々です！）

コンスタンツェ：真彩希帆さん

圧巻。場面を持っていく力に圧倒された。すーごい。あれができる元宝塚トップ娘役さんもなかなかいないんじゃないかな。圧倒的な真ん中力。

過去、Hiroさんやソニンさんの地声の超ロックで反骨精神のある感じのコンステンツェを見慣れていたので、それに比べるとお上品というか、かなり「美しい声」に感じたけれど、

だからこそ後半の寄り添う場面にものすごく説得力があって好きだった。

本当は寄り添いたい、支えになりたいんだな、というところへの共感が今までにない温かいコンスタンツェに見えました。

ナンネール：大塚千弘さん

どうしても高橋由美子さんの声で刷り込まれているナンネール！それが、大塚さんの声もとても似ていて心地よかったです。

厚かましくはならない良い塩梅での優しい姉の様子が素敵でした。「お姉さんを大切にして、ヴォルフガング！！」となれる素敵なお姉さんでした。

大司教：山口祐一郎さん

若返っていて驚いた。どうゆうこと。

お歌の声よりもセリフの声が好きです。威厳のある声が「あー帝劇きた〜！」と思われてくださる。

ヴァルトシュテッテン男爵夫人：涼風真世さん

いや、もう泣いてしまった。やっぱり素晴らしいよーーすごい〜！！！！

王様のセリフの言い方がさすがで、お歌なのにものすごく語り掛けられている感があって物語に入り込めるというか。好きだった〜

レオポルトの市村さんも不老不死だし、セシリアの未来優希さんもさすがでした（やっぱり宝塚の方ってどこかお上品さ出る気がする）。

シカネーダーは、遠山さんも素敵だったのですが、やっぱりあの吉野圭吾さんの異様な空気感が大好きだったなぁ。。。。と少し恋しく思いました。あの存在感の大きさはすごかった。

ということでさっくりですが、M！、今回も素晴らしかったです。感謝。