まかぷです。3回見たらドツボにハマってしまった、Deep Sea!なんて楽しいショーなんだ!
観劇から日が経って千秋楽後のタイミングになってしまいましたが…感想を書き書きします!(千秋楽の感想ではありません)
応天の門
名探偵コナンin平安時代!な感じでした。
原作を一巻だけ読んで観劇に臨んだところ、最初は解説もなく藤原が大量発生するのでお話がわからなかったです<日本史苦手>(笑)その後、4巻まで読んだら理解できました♡
逆に異色の白梅もほぼ解説なく存在していて、原作を読んでる人を前提に創られている作品なのかな?とも思いました。
舞台転換が工夫されていて面白かったです。
田淵先生作品は、メッセージ性よりも「舞台の中の世界観」を楽しむ印象が強いかな。漫画の世界が再現されている感じ。個人の好みとしては、メッセージ性を感じる作品が好きなのですが(笑)、世界観は面白かったです。
ただ月組は、同じく和物の「桜嵐記」も記憶に新しく…あの最高に繊細で心抉られるお芝居をやっていた月組を知っているので、それを思うと少し物足りない感じもしました。淡々とお話が進んでいく感じ。
スターさんたちはもちろん素敵で。
拗ねたような困り眉に口がへの字の菅原道真の月城かなとさんは、それはそれは可愛かった!
ツンツンしているのに、どこか優しさだったり純粋さが見える塩梅が流石でした。若作りというより精神的な面で子供とわかる。すごい。
昭姫の海乃美月さんは異国情緒溢れる美女がお似合いで、月城さんに対して姉御肌を発揮している姿が素敵でした。
鳳月杏さんは、業平そのもの!艶!モテが滲み出ていて女性陣に手を振るところなんて自然すぎて笑ってしまいました。(若き日の業平と高子の英さんと蘭世さんも素敵でした)
そして和物なのにわかる鳳月さんの脚の長さ!異様に漂う色気とカゲソロも声に艶があって素敵でした。
詩の教養がなくて、高子への詩の意味がなんとなくしかわからず虚しかったです…(笑)
基経の風間柚乃さんは、原作を再現したようにお顔が細くなられて、性格も至極悪そうで最高でした。お歌の迫力。アイシャドウの美しさ。
白梅の彩みちるさんは原作を読んだ時から「これは彩さん」とわかるほどの適役で漫画感が万歳で可愛い。高子の天紫さんは大人っぽく、多美子の花妃さんはスーパーラブリーでした。
目を引いたのは常行の礼華はるさん!微妙な表情の変化に心が動いたし、数少ない人間らしい役どころがぴったりでした。お顔が小さくて背が高くて、立ってるだけでも目を引くかっこよさでした。和物が似合う!
長谷雄の彩海せらさんは、漫画の長谷雄に表情がそっくりで可愛かった!舞台上が元雪組で揃う場面があり頭が混乱しました(笑)
検非違使は、スパイスが効いていて、私的好きなスターさん揃いで素敵でした。蓮さんを筆頭に声が良い!
また帝の千海華蘭さん。恐るべし年齢コントロール力!友人は若い娘役さんだと思っていて、2幕でカッコ良い男役になっていて驚いていました。有終の美ですね…
そして大師の結愛かれんさん。惹きつけられました。色っぽい。辞めるのが勿体無いと言うことすら悲しくて。。。退団が惜しいです。
あとは、触れずにはいられない大拙の大楠てらさん!踊りも一応すべて一緒にやっていて可愛い。「実は手先が器用」という役作りをしているようですが、めちゃくちゃわかる!編み物とかしてそう。
CITY HUNTERの海坊主は「タカラジェンヌにスキンヘッドは…となって、バンダナになった」と話されていたように思うので、完全なるスキンヘッドをやってのけた大楠さん。すごいです。
描ききれないけれど、どのお役もキャラ立ちが素晴らしく、月組だからこそ作品の面白みが深まっていた気がしました。
好きだなぁ、月組のお芝居。
Deep Sea
てんこ盛りで初見は記憶喪失だったのですが、3回目にしてようやく記憶が残った!(笑)
はちゃめちゃで楽しい作品!
冒頭の月城さんの頭の飾り物の大きさたるや!どひゃあ〜!
月城さんは「重くて最初は思うように歌えなかった」とおっしゃっていたけれど、そんなに重くて首とか痛めないのかしらと心配になりつつ。迫力が素晴らしくて楽しかったです。これぞラテンショー!!
そしてクラブ(?)のシーンのマーメイドの海乃さん♡!あの場面は、海乃さんを筆頭に娘役さんが個性豊か。羽龍さんとかバブリーな雰囲気が似合う!男役さんもギラついてて、楽しかったぁ。
そして「最近の月組には、あまりラテンのイメージがないなぁ」と思っていたけれど、凄まじくラテンの男がいた……風間柚乃氏。
ウィンクをバチバチに飛ばしつつ陽気なメキシコおじさん(おじさんじゃないんだけど雰囲気がイケおじで素敵!)。「客席への圧のかけ方」がまた一皮向けた感じもして、大変ときめきました。「陽」に包まれる。
じゃんけんの場面は、風間さんの生声の「勝っだーー!!」との声が響いていて、なんて可愛い方なんだろう(笑)
その後の結愛さんとのジャンケンも、観るたびに結愛さんにパーで包まれたりチョキで攻撃されていて、絡みが可愛かったです。
そして、この度、改めて鳳月さんのかっこよさにやられました。
バッと銀橋に出てきた時の衝撃波!圧倒的スタイルの良さ。オーラ。安定感。風間さんと反対に、全く圧のない包容力に包まれました。月組のスターさんは個性に被りがなくて良いですよね。
楽しかったのは、若手さんのGroovy Grove!稲葉先生って感じの場面。
彩海さんがFire Feverで同じような場面に出ていたのですが、その時よりも真ん中で1人で踊っていて(たはず)、ますます魅力的に。
白河さん、羽音さん、羽龍さん、七城さん、涼宮さん、、もう上げきれないほど印象に残るダンサーさんたち。カッコよかったぁ。
礼華さんは、初日付近は、あら?ラテンのお化粧大丈夫かしら、と友人と話していたのですが、再度見た時はとっっても綺麗になられていて、感動しました。
彩海さんもラテンのお化粧が美しいのなんの。お肌のグラデーションが綺麗。
お化粧と言えば、ラテンは娘役さんのドーランがお衣装に付くのが本当に大変そうですよね。。。ちょっと気になってしまった。
そして海乃さんは、露出が多いお衣装かつ月城さんが真っ白のお衣装の時、ギリッギリで月城さんに触れぬように(でもわからないように)踊られていて…さすがでした。
そして秘密の花園!
月城さんって、どうしてショーになると「ねっとり」した雰囲気になるんでしょう?!色気がすごい!
して、鳳月さん。お衣装はタコ足かシースルーか半分カットして欲しかったぁあ!と思いつつ、なかなか見えない美脚が見えた時の、ドヒャァー!
そのドヒャーな世界を風間さんの奇跡の歌声をバックに聴けるなんて……すごい場面でした。
そして最後のタンゴのデュエットダンス!
険しい表情の海乃さんが迫り上がってくる時は、かっっっこ良すぎて涙が出た。これぞ月娘。
そして、またもやねっとりの月城さん…月城さん、もう目が、目が、目がモノクロの世界の「男」って感じで。
昔の映画スターみたいな渋さとダンディーさ。
振り付けの男性が女性を無碍に扱うところはあまり好きになれなかったけれど(銀橋で女性を投げ飛ばすとか)、海乃さんが月城さんと向かい合って後ろ向きでタンゴで銀橋を走る場面はかっこよすぎぃ!!と心臓がバクバクでした。
好きだなぁ、このお二人の大人っぽい雰囲気。
このデュエダンの最大のお気に入りは、通常はこちらに笑顔でお辞儀をしてくれるタイミングで、キスシーンを見せつけてくるところ。斬新。
月城さんが「してやったり」みたいな表情を向けてくるのも素敵でした。
この2人にしかできないであろう素敵なデュエットダンスでした。
こんなに大人っぽくて素敵とか言っておきながら、今の月組でとんでもなくはちゃめちゃなコメディーとか観たいなぁ。次の大劇場作品に期待。
そして退団者の皆々様…月組は1番長く観ているので思い入れのある方ばかり。。今まで素敵な作品の数々で楽しませていただいたことに、本当に感謝です。
なんだかんだ長くなりましたが、感想は以上でした!♡
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