【観劇感想】月組「グレート・ギャツビー」初日-純粋なギャツビー-

観劇の感想
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まかぷです。

ギャツビー!想像していたよりもはるかに面白かったです。

月城さんらしい深みのあるギャツビーでかっこよかったです。

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お話-大劇場ver & 再演のエモさ-

宝塚では3度目の上演とのことで、
私は91年(杜けあきさん主演)のは見たことがなく、2008年(瀬奈じゅんさん主演)のは日生劇場で拝見しました。

2008年は少しダークで大人の世界で苦悩の印象が強かったのですが、

今回のは映画「華麗なるギャツビー」(ディカプリオさん主演)に近い華やかで明るい印象が強かったです。

演出もちょこちょこ違うし、劇場規模や大道具、照明の影響が大きいかな。瀬奈さんが男役の集大成&相手役不在の時期だったというのもあるかも。

自分の年齢も違うのもあり、当時と感じる印象が違うことが面白かったです。


再演を聞いた時は、大劇場の1本物には無理があるのではと思っていたけれど、きちんと大劇場バージョンでした

ギャツビー邸も豪華だし、主要な役は少ないけれど目が足りないほど大勢が舞台上にいるのも大劇場作品ならではの楽しさでした。月組はやたらと後ろの芝居が気になってしまう(笑)


2幕の始まりは、「ジーグフェルド・フォリーズ」(ショー)の設定が入っていて、キラキラで素敵でした。

2008年は「ギャツビーという男」の印象で、今回は「ギャツビーの恋」を見ていた感じでした(なんだそれ)

あとは、宝塚だからかもしれないけれど、

トムがギャツビーを侮辱するシーンがやんわり(セリフ自体が)なので、デイジーが人を轢いてしまうほど動揺する展開になるのが、ちょっと解せない部分がありました

映画は、あそこの混乱が凄まじかったような…。

あっさりなだけにギャツビーの人生とは…となるから良いのかもしれないけれど、あまりにも不憫で…ニックがギャツビーに「君が1番価値がある人間だよ」と言ってくれることに救われます。

ギャツビー自身には1ミリの後悔がなさそうなところが素敵でした。

お話とは関係なく、同じ組の再演でキャストがエモかったです。2008年に出ていたメンバーが!

鳳月さんは居候やらマートルの死体を運ぶ役だったり、光月さん、夏月さんも、白雪さんも。。。

役名20222008
ギャツビー月城かなと瀬奈じゅん
デイジー海乃美月城咲あい
トム鳳月杏青樹泉
ニック風間柚乃遼河はるひ
ジョーダン彩みちる涼城まりな
マイヤー輝月ゆうま越乃リュウ
ジョージ光月るう磯野千尋
ヒルダ夏月都妃鳳こころ
マートル天紫珠李憧花ゆりの
ビロクシー礼華はる光月るう
エディ彩海せら紫門ゆりや
キャサリン白河りり夏月都
ジュディきよら羽龍羽咲まな
居候朝陽つばさ、空城ゆう、大楠てら沢希理寿、鳳月杏、星輝つばさ
敬称略

2008年は確かニックが2番手だったような。スターさんの持ち味に合わせたのかな。

月城さんのギャツビー

ジェイ・ギャツビー:月城かなとさん

やはりお役に深みがあるのが素敵。

SNSで「ギャツビーは普通に考えたらストーカー」との言葉も見かけたのだけれど、

私はそんな執念や執着は感じずギャツビーの凄まじい純粋さを感じたし、ギャツビーの一方通行ではなくお互いが好き合っている(いた)のが伝わってきて、さすが「れいこうみコンビ」でした

ギャツビーの純粋さを特に感じた場面は、

ギャツビーがデイズィー(あえてのズィー)の身代わりになることを伝えた後に、デイズィーに「信じてもらえないと思うけど、あなたのことが好きよ」と言われた時の嬉しそうな表情

悲痛な顔をしていたのに、嬉しそうにフッと顔を緩めるギャツビーが劇的に素敵でした。2008年の映像も改めて見たけれど、瀬奈さんはそこで苦しみの表情なんですよね。面白い。

や、苦しいよね。そこで笑顔を持ってくるのが月城さんの計り知れない芝居力であり魅力だな、と思いました。

(瀬奈さんはダンスナンバーのかっこよさと、大人の男のかっこよさがあって、どちらのギャツビーも素敵です)

デイズィーの言葉に嘘がなく感じる点も良かったです。


ラストの少年時代が出てきた時は、ギャツビーの「まっすぐさ」が変わってないところに心臓がギュッとなってしまい、想定外に泣きました。「親孝行!」にも。

まっすぐすぎるんだよーージェイーー!

麻薬取引には絶対に手を出さないところも素敵だったな、ギャツビー。

お話と関係ないけれど、月城さんのお化粧がかなり薄い?!あの薄さで舞台に立てるとな、元の美人レベルがとんでもないのだな、と思いました。

 

原作が2008年からホコリをかぶっているのですが、ちゃんと読みたい。やはり名作なだけあるのかも、と思いました。

その他スターさん -未来の月組-

デイジー・ブキャナン:海乃美月さん

麗しかった。高音の迫力…!

デイジーは一歩間違えると、ただのお金好き女になってしまう気がするのだけれど、

純粋にギャツビーに恋をしていたところに嘘がなかったのが素敵でした。

最後のお葬式にきた場面は、どんな気持ちなのか(お茶会に行きたい)。もう心に蓋をして生きていくのかな。

トム・ブキャナン:鳳月杏さん

1920年代の貴族の男ってこんなんなのかなぁと思う男でした。

ただ事故の元凶はこの人であり最低なはずなのに、少し「いい男」に感じてしまいました(笑)

ヴィッキーに手を出すのに、楽屋で金をせびられたらあっさり払って退散するところとか(笑)しかも結婚指輪は渡さない、という。所作が美しいからなのか。

あれは鳳月さんから溢れ出てしまう良い男なのだろうか。素敵だった(笑)

ニック・キャラウェイ:風間柚乃さん

この方が演るとなぜか愛らしい役になる不思議。

ギャツビーはニックと友達になれたことが数少ない幸せの一つかも。

ジョーダン・ベイカー:彩みちるさん

かっこいい女で、少しお茶目な役作りが彩さんらしかったです。

ニックとジョーダンのゴルフレッスンがお気に入りでした。風間さんに突然キスされる彩さん…(役名で言え)


ヴィッキー:結愛かれんさん

お役が結愛さんの魅力にはまっていてチャーミングでした。パーティでも目を引かれました。

エディ/ルディ(歌手):彩海せらさん

月組組み替え後の大劇場デビュー!

相変わらずキラキラで、特にジーグフェルド・フォリーズの場面は歌でガッツリ存在感を放っていて素敵でした。ひやー!スター!

お歌の響かせ方に望海さんを少し感じました。




特筆したいのは英かおとさん

痩せられたのかな、垢抜けたのかな。異常に色気があってさらに素敵になっていました。

10頭身ありました。ほんとです。←

周りの友人とも話題になるほどに目が引かれました。

夢奈さん・蓮さん・英さん・礼華さんの新公経験者は、いい味を出されていて、ますますカッコ良くなっていかれるんだろうな好きだ!
 

そこで少し思うのは、

将来的には風間さんが月組の中心になるのかと思うけれど、
今の月組は宝塚の中でも特に背が高くてスラーっとした体格の方が集まっている気がして…風間さんは比較的小柄タイプだと思うので、どんな感じになるんだろう。

風間さんと彩海さんの並びがとっても麗しくて素敵なのですが、一星さんや大楠さんもいるし、なかなか全体のバランスがどのようになるのかが想像がつかないところです。

いずれにしても、月組、好きです。(笑)

とりあえずは、今の月組を存分に楽しもう。

ご挨拶 中秋の満月〜!!

光月さんのご挨拶の冒頭にて、拍手が鳴り止まず、しばらく拍手タイムがありました。

そして月組生がペコペコしている中、風間さんが口をパクパクされて様子がおかしかったのですが(笑)、泣いていたのかな。その様子が可愛らしくて、ついつい微笑んでしまいました。

月城さんのポジティブなご挨拶が素敵でした。

「大劇場で多くのお客様にお届けできなかったので、東京でまた積み重ねて深めていきたいと思います(ニュアンス)」とのことでした。捉え方が明るい。あーなにか面白いことを言われていたのに忘れてしまった…

(柚香さんとご挨拶が対照的で、どちらも大変に好きです)

そしてカーテンコールの最後は、

「まだ外は明るいですが、月組から、中秋の満月をお届けしたいと思います!」

で、月組生が「せーの、まんげつ〜〜!!(頭の上で丸を作る)」をやってくれました♡

可愛い。

そしてみんな真っ直ぐやっているのに、鳳月さんだけれいこさんの方に傾いて、まる〜!とやっていて、可愛すぎて悶えました。上級生2番手さん、可愛すぎやろ。

月組の満月の可愛さに脳内が爆発してしまい、記憶違いのところもたくさんあると思いますが、

月組の新しいグレート・ギャツビー、楽しかったです!!!

どうか駆け抜けられますように!!(2022年は、どの組も、ムラか東京のどちらかはみんな完走しているから!!)

以上です。

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