まかぷです。「血の婚礼」を観劇しました。
うーん、面白いような…「面白い」と言えるほど理解できていないような。(笑)
ど素人には難しい世界でした。
単純な感想として、木村達成さんの怖い熱さと、安蘭けいさんの貫禄(強さ)が素敵でした。
簡単なあらすじ
フェデリコ・ガルシーア・ロルコの戯曲とのことでWikipediaに詳細にストーリーがあるのですが…超絶簡単に書くと…
・婚礼を上げる花嫁と花婿がいる。
・レオナルドは花嫁の従姉妹の旦那で、花婿の父を殺した親族。(花婿は知らず、花婿の母だけが気がつく)
・花嫁とレオナルドは実はお互いが好き。
・婚礼の最中、レオナルドと花嫁は2人で逃げる。
・怒った花婿は、逃げたレオナルドと花嫁を追って、男同士は殺し合う。
・花嫁だけが村に帰ってくる。
とゆうお話。
舞台
お話は単純(と言っていいのかわからないけど)ではあるものの、意味ありげな演出と、意味ありげな登場人物がたくさん出てきました。
地響きのような効果音が怖かったです。
なんとなく映画「2001年宇宙の旅」を見ているような気持ちになりました。
舞台セット
開演前は壁で覆われていて、舞台が進行するにつれドアや窓が開いていく形。室内を覗いているような状態。

2幕は、壁が取っ払われてサボテンと大地だけのセットに。(大地は砂ではなくココナッツの殻らしい)
2幕最後は、1幕で壁に開いたドアと窓がただの枠になって登場しました。何を意味しているのだろう。

休憩では幕が降りないので、大地の除菌作業が見れて、舞台公演がコロナ禍で大変なことを実感しました。
この大地が斬新で、「一部シーンでは舞台上から客席にこぼれ落ちる可能性がございますがご了承頂きますようお願い申し上げます。」という注釈がある通り、
大地の上で、砂を投げつけたり、出演者が激しく転がり回るので、1列目の方にはぶち当たってるんじゃないかな。2幕はそれぐらいの熱演でした。
舞台の奥の丘からレオナルドと花嫁がスローモーションで逃げてくるところは迫力があったし、上から花婿が登場したときは怖かったです。
ファンキーな登場人物
木こりや、月、死神などが、ファンキーな容姿で出てくるのが面白かった(?)です。
特に安蘭けいさんの月。
大きな銀色の月を背負って雲のお立ち台に乗って出てくるので、一瞬宝塚の世界を思い出しました。
面白い図だったのですが、これまでの流れがシリアスなので、
「これは深い意味があるのかもしれない…、単純に面白いと思ってはいけないのかもしれない」という葛藤がありました。
誰か。面白いと言っていいのか教えて(笑)
答えはない、感じろ!ということであれば、シュールで面白かった。お月様は能天気。それが残酷にも感じました。
疑問
私の中で疑問だったのは「なぜ花嫁はレオナルドを選んでおかないの?」という点…。そんなにレオナルドが好きなら、最初からレオナルドにしたら良かったのでは…という。
Wikipediaを見るに、レオナルドの傲岸さが原因で別れたのかな。
劇中でそこがわからなかったので、2幕の花嫁とレオナルドの熱演がすごい分だけ、疑問が比例して大きくなりました。
レオナルドの結婚も花嫁が仕向けたようなのですが、
そこまで好きでも拒否した人間を、自分の従姉妹と結婚させる点も謎でした。
花嫁の過去の行動が謎だったので、花嫁の熱演に感情がついていけない部分がありました。
そこらへんの説明のなさがオペラやバレエっぽいというか。そうゆう設定なの!!という感じかな。
観劇したお友達に聞いても、花嫁の行動はわからぬ、ということだった(笑)
役者さん
レオナルド:木村達成さん
ルドルフ以来の木村さん。儚げなルドルフとは真逆で、立っているだけでも荒々しい雰囲気。
内なる情熱がメラメラと背後に出ていて怖かったです。でも色男。
花婿の母:安蘭けいさん
怯えているものの強い。
最後のシーンは、絶望的な状況の中で、強い生命力を感じました。
安蘭さんの迫力がすごいから飲み込まれてしまった。だからこそ月となって現れたときに動揺しました(笑)

花婿:須賀健太さん
優しそうだった花婿が豹変してしまうのが恐ろしかったです。
花婿を思うと1番不憫で儚く思える…
花嫁:早見あかりさん
所々セリフが聞き取れなかったのと、ストーリー的に花嫁の行動が謎だったので、しっくりこなかったところが多かったかな。。花婿のことを一瞬でも好きだった瞬間はあったのだろうか。そこら辺が読み取れませんでした。
最後に、花婿の母の前で「殺せばいい、身は汚れてない!」と言うのは「強いな…花嫁」と思いました。なんのために母の前に来たのだろう。花嫁も強い。
花嫁と花婿の母はこの先も強く生きていくんだろうな。。。
私には大変難しい舞台・お話でしたが、あの世界観に入れたことは面白かったです。
観た人と、色々話したくなる作品は好きです。
感想とゆうには至らず、感じたことのメモでした!
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