まかぷです。
観劇から日が経ってしまいましたが、宙組「カルトワイン」を拝見しました!ブリリア千秋楽でした!
梅田は千秋楽前に中止…
ご挨拶の桜木さんが、とびきりの笑顔で「さらに熟成させて、梅田でもさまざまな味をお見せしたい!」(ニュアンス)と宣言されていたのが思い出され、切ないです。
コロナよ…ひとつ残らず消えてくださいませ。
楽しい作品だったので、ぜひまた映像で観れるといいな。
桜木さんを筆頭に、役者さんが面白いからさらに作品が面白かった気がします。
少しの記憶だけれどメモメモ。
お話 ー未来を感じるラストが好きー
ポスターの印象に反して、明るくて桜木さんにぴったりな世界観!
見てみたい桜木さんと、桜木さんの元々の魅力の両面が楽しめる作品でした。
栗田先生作の作品は、夢千鳥から2作目かな?
なんと言っても、お話がわかりやすい!
お話の理解にストレスがないので、構えずに心を開放して楽しめました。(おバカな私は、そう思える作品が意外と少ない)
そしてわかりやすいのに退屈じゃなく、全てに納得感がある!物語が常に前に進む点も、スピード感があって好きでした。
ストーリーは、
ホンジュラスからアメリカに逃げたシエロ(桜木さん)が、自身の味覚の才能に気がつき、スパイスを調合して高級ワインを偽造して儲けまくる
とゆうもの。
舞台はシエロの生涯を追っていくスタイルで、恋よりも一緒に逃げてきたフリオ(瑠風さん)との友情がメインでした。
良い意味で「宝塚っぽく」なく新鮮でした。別箱らしい作品。ラストが好き!
冒頭のホンジュラスから逃げる場面はダークだったものの、
澄風さんのヘンテコ屋台おじさん(褒めてます)との絡みから、一挙に陽気な世界になるのも楽しい展開でした。
この日は、桜木さんと瑠風さんが、澄風さんに笑っちゃってて楽しそうでした(笑)他の日はどんな感じだったのかな、気になります。
偽造ワインに手を出したきっかけが「フリオの妹の医療費を稼ぐため」だった点が、単純なようで納得感がありました。友情の深さがわかるというか。
根本的には良い奴なんだな、2人とも。
最初は2人でワインの偽造をしていたものの、どんどん深みにはまっていくシエロと正しい道に戻るフリオの対比が面白かったです。
ラストがスカッとする終わり方でお気に入りでした。
フリオが、刑務所のシエロに面会に来る場面。
フリオが医療費の借りのことやシエロの身を気にしていたのだけれど、
シエロがお金の隠し場所を彫ったネックレスをフリオに託して、
悪戯っぽく「ここを出るときに迎えにきてくれよ、それがお前の恩返しだ(ニカッ)」と言うところ!(セリフは全く覚えていないです、半分創作)
そのシエロのニカッとする表情が、最高に素敵でした。
フリオの心配を吹っ飛ばす笑顔!桜木スマイル。
この2人には幸せになってほしかったので(だれ目線)、明るい未来が想像できる終わり方でハッピーでした。
2人が遠〜い未来にお金を持って「イエーイ!」と肩を組んでいる姿が、目に浮かぶようでした。
捕まる前にシエロがネックレスに文字を彫っていた場面は印象深くて、前後はどんな場面だったかな。
シエロは、その時点で刑務所に行く覚悟を決めてフリオが迎えに来ることも信じているんだもんな。信頼関係が素敵。
あー、もう一度観たいかも!
そんな作品でした。
裁判やオークションでは舞台のかなり上方も活用されていたり、
視覚の工夫がたくさんあって面白かったです。
スターさん ー芸がたくさんー
シエロ:桜木みなとさん
ホンジュラス時代は、テロッとしたシャツに猫背で細身。
男らしさを出すにはか・な・り難しそうな条件なのに、ガッツリ「青年」でした。わーすてき。すごい。
King Gnuにいそうなかっこ良さ。妙にリアルな男性的かっこよさ。(←伝わって)
ホンジュラス時代はナイフのような男なのに、ニューヨークでは無邪気で可愛い一面が見えたりと、その2面が真逆でとても難しそうでした。
環境が人を変えてしまうということなのかな。
桜木さんの引き出しの多さが素敵です。
そしてキュンなのは、なんと言ってもソムリエのアマンダ(春乃さん)からのワイン指導!
味覚に才能があるシエロは、教えられてすぐにワインを見分けられてしまうのですが、
隣り合って座る2人の会話が!
アマンダ「生意気な生徒」
シエロ「可愛い先生」
ひー!!
シエロが、「可愛い先生」と言うときにニッコニコでワイングラスを先生に向けいてたような。
記憶が飛んで覚えていませんが、恐ろしいほど素敵でした。桜木さんのキラースマイル。
不意打ちのキュンに心の中で悲鳴でした。
その後、まさかの五峰さんとのラブシーンもあり、びっくりしました。ドキドキドキドキ。
フリオ:瑠風輝さん
感情をさらけ出すお役が私には新鮮で。
怒りながらも暖かさがあるあたりが瑠風さんらしい魅力に感じました。
歌がうまいって良いよなぁ。素敵でした。
またスカステでご本人が「(ワイン指導をこっそり見る場面で)隠れる樽が思いの外、小さかった(笑)」と話されていたけれど、本当に樽が驚くべき小ささで笑ってしまいました。
瑠風さんが丸見えで可愛かったです。
アマンダ:春乃さくらさん
ヒロインと言えるほど出番はなかったけれど、立ち姿だけでも育ちの良さと大人っぽい雰囲気があって、魅力的でした。
フリオが惚れることに大納得!
「ホテルスヴィッツラハウス」での清楚な雰囲気ともまた違って、今後も楽しみです。
お歌はあったっけ…?お歌がもっと聴きたかったな〜!
チャポ:瑠依蒔世さん
ミスター芸達者さん。拍手。
めちゃくちゃイケオジでカッコよかったです。貫禄に惚れ惚れです。
声も良くて、悪い人だけれどワイン界にいそうなお上品さもあって。
これぞ「宝塚の世界の悪い人」な感じ。
女性からおじさんまで素敵にできてしまうなんて、勝手に宝塚の宝だと思っています。
退団が惜しすぎますが、どんな世界でも輝く方なのだろうな。
ディエゴ:松風輝さん
二役でしたが一つ目のお役が、素敵。
数秒の演技で「良き父親」とわかるし、冒頭の数分の演技に泣かされました。
数分なのに過去の彼らの関係性まで想像できてしまう。
きっとシエロにとっても父親のような存在だったんだろうな。シエロとフリオが「根本的には良い奴」と思えるのも、この方のおかげかも。
風色日向さん
ストーリーテラーから演技に溶け込んでいくという難しい役どころなのに、堂々としていて異質な存在で素敵でした。
なんだか元々独特な雰囲気を放てる方な気がします。
そのほかどの方も素敵でしたが、
捜査官の秋奈るいさんも冷静で素敵だったし、
モニカ(フリオの妹)の美星帆那さんや、マシュー(ワイン愛好家の1人?)の聖叶亜さんも学年に対してガッツリ落ち着いて活躍されていて驚きました。
楽しい別箱でした〜!
ご挨拶 ーハート撃ちまくりー
詳細までは覚えていないけれど素敵なご挨拶でした。
「ワインをお楽しみいただけましたか〜?!一人一人のスパイスが効いた舞台で、癖になるおいしさで、毎日、みんなの自由なお芝居に会いたいです!梅田でもさらに熟成させていきたいと思います!」(ニュアンス)
しっかり考えてきたであろう作品に合った素敵な言葉のチョイスで、責任感を持って立たれているんだろうなと感じました。素敵。
捌けていく桜木さんが!
指で大きなハートを作ってから、それを客席に向けてエア銃でガガガと撃ってくれました。かっこ良い。(伝わりますように)
瑠依蒔世さんも、カーテンコールのたびにアゲアゲで踊り狂って捌けていくのが、最高に素敵でした♡(笑)
見ているだけで元気をもらえます。
またプチ素敵なハプニングがありました。
早い段階のカーテンコールで、前方のお1人だけ(だったかな?)がスタオベを開始してしまい、周りは「どうする?もう立つの?オドオド」となっていたのですが、
桜木さんが「皆様!お立ちいただきありがとうございます!(笑)」と言ってくださったので、みんな迷いなく立ちました(笑)
スマート。
公演は止まってしまったけれど…こんな素敵なカンパニーならきっと役者さんとして皆様熟成したと思うので、次の公演も楽しみにしたいと思います♡
そして初日映像が、フルでスカイステージで放送されますように!!!
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