【観劇感想】星組「My Last Joke」バウホール公演-ラストが好き!-

観劇の感想
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宝塚に関して色々とあって感想を書く機会を逃していましたが、弾丸でバウホールへ行ってきました♡

大劇場がやっていないので、さぞ閑散としているんだろうな、と思ったら、バウ観劇以外の方もたくさんいた様子でした。食堂もキャトルも。

宙組メニューやグッズを購入されている方を見ると、胸がギュっとしました。

それぞれの方法で待っているんだな、と。言葉にできないけれど…、勝手に心の中でハグしました(きもい)。

  

さて、バウホール!

繊細な作品で…、若手中心でもしっかりと作品が創り上げられていました。

この状況下で、本拠地で舞台をやり遂げていること、そこから感動してしまいました。

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お話について-とにかくラストが良い-

まずお話は、

観ている途中まではエドガー・アラン・ポーの生涯を辿る作品かと思いきや、最後まで観ると「ヴァージニアとの恋」が全て、でした。

 

エドガーは「自分の好きになる女性は死んでしまう」というトラウマを抱えて、愛するヴァージニアを遠ざけてしまう。でもヴァージニアが息を引き取る直前に心を通わすことができた、という感じかな…?

こちらとしては「遅すぎたよ!エドガー!(涙)」とは思うのだけど、

エドガーがヴァージニアに「君といたい」(生きたい?)と言えたときは、涙がジワーでした。

ヴァージニア「みんなに早く詩を見せたいでしょ?!」

エドガー「いや、いいんだ、君といたい」(セリフ覚えてない)

のところ。

好きでした。

ポーの心情が最後に詩で表されたのが、とーーても美しかったです

アナベル・リー」。

エドガーとヴァージニアが天国に行った後に、ポーの良き理解者である4人が詩を読み上げる展開。

(この碧海さん・瑠璃さん・稀惺さん・大希さんが大変良かった!)

しかも史実でも、ポーの最後の詩だったみたい。知らなかった!ゾクゾクしました。

「天使たちは天国にいてもさほど幸せではなく僕達に嫉妬したようだ」(正確に覚えてない)

切なすぎる…… でも美しい…。

詩人ポーの相手役の芸名が「詩ちづる」なことも不思議な巡り合わせだな、と思いました(笑)

ストーリー展開は「こうなって、こうなりました!で次は!」という明解なものはなく、繊細な出来事の積み上げで、、

正直なところ「これどうなってくの…落とし所はどうなるの…」とモゾモゾする時間もあったのですが、ラストが良いから全てが良く感じました。

暗めで切ない作品だけれど、後味の良い作品。

他の出演者陣も、難しそうなのにやりきっていて素敵だったな。

深い意味が散りばめられていそうで、1回では理解が及んでいないかも?というところもありました。スカステ待ち。

ただ、竹田先生がプログラムに「舞台に正解はありません。ご覧になった皆さまそれぞれの感想をお持ちいただければ」と書いてあったのが、嬉しい言葉。

そりゃそうなんだけど、改めて作り手からそう言ってもらえると、気楽に楽しめる。。

1つだけ…作品のカラーは無視して、初バウ主演公演にフィナーレを入れるのはデフォルトにしてくれー!してくれー!れー!(涙笑)

キャスト

エドガー・アラン・ポー:天飛華音さん

天飛さんは元々陽のオーラが強いけれど同時に繊細さも感じるので、苦悩や不運によってまた魅力が引き出されて素敵でした。力まなくても真ん中感がある。

時折入るちょいダンスナンバー(鳳真さんに操られるところ)でも、天飛さんのダンサーっぷりが垣間見えてかっこよかったです。

歌声も深みがあって、ちょいハスキーなのが素敵。

初バウ主演で、本拠地の公演を一手に担うプレッシャーが計り知れないですが(しかも作品は暗めだし)、しっかり務め上げていてスターでした。

ヴァージニア:詩ちづるさん

史実では13歳?舞台では少し上がっているだろうけれど、無理なく幼い少女になれるのが、さすがでした。涙の流れるタイミングも、THE女優。

無邪気な少女だったのに、ものすごく辛い顔になるヴァージニアがかわいそうで。。

お歌やお芝居はもちろんですが、ビジュアルとお衣装も可愛かったな。

ルーファス・W・グリスウォルド:碧海さりおさん

1番難しそうに感じたお役。考えが違うだけで悪い奴とは感じなかったんだけど、「エドガーにとっての敵」として圧を放っていて素敵でした。

下級生主演の公演をしっかりと支えているのがすごいなと思いました。

フランシス・S・オズグッド:瑠璃花夏さん

包容力と透明感!!声もハッとする通る声。少し1789新公のマリーを思い出した。

恋敵ではないのに出番も多くて、今後ますます星組の大きな戦力の1人になるんだろうな。

フランシスがいるから、エドガーが不幸に見えすぎなくて救われました。

ナサニエル・P・ウィリス:稀惺かずとさん

正統派かっこいいお役。ストーリーテラーも兼ねていたけれど、爽やか!お歌も良い!

個人的には、スタイルが観るたびに良くなる気がしてます…!かっこいい!

ヘンリー・W・ロングフェロー:大希颯さん

敵側なのに、めちゃくちゃいい奴だった。それが大希さんのオーラに合っていて素敵でした。お歌もまた素敵なんだ〜!

稀惺さんと大希さんの同期の並びが、それぞれに魅力があって好きです。

 

大鴉:鳳真愛さん

すごい存在感。怪しい。またいいお勤めをされている。

え、というか、このお役の名前「オオガラス(=ポーの詩)」なのか…!(漢字を読めてなかった、今知ったw)

Nevermoreの象徴なのか。。。。?ふ、深い。。。

最後にヴァージニアに来ていた手紙にもNevermoreとあったよね。(差出人の名前が聞き取れなかったんだけど(エリザベスだった…?))

えーもう一回観たくなってしまう。 

エリザベスの乙華菜乃さんも、ちょっと背伸びをしなければいけないお役だっただろうけど綺麗でした。

プチご挨拶

天飛さんって、勝手にお役が憑依する系かと思っていて。暗めしんみりモードのご挨拶を想像していたら、

「明日は…休演日です♡」(めっちゃ嬉しそう)の言葉が可愛くて悶えました。(笑)

「折り返しなのでしっかり休んで完走できるようにします!」と言っていたはず。

今日は千秋楽!!無事に完走だ!ありがとうありがとうありがとう。

全員は書ききれなかったけれど、お一人お一人印象に残っているので、

また大劇場でバウメンバーの活躍を観るのが楽しみです♪

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