【感想】月組バウ「Golden Dead Schiele」-レベル高い…すごい!-

観劇の感想
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バウを観劇させていただきました!彩海さん初主演、熊倉先生作・演出「Golden Dead Schiere」。

もう「初主演パチパチ」のレベルではなくとてもハイレベルで、作品を楽しみました!

彩海さんは歌もお芝居も良いし、作品も演出も好みだったし、没頭できたし、

出演者は若手ばかりなのに充実していて素晴らしかった!ヒロインの白河さんも。

もう一度観たいくらいによかった。 

フィナーレも、これでもか!という充実したかっこいいフィナーレで素敵でした。

そしてこんなに新人公演主演・ヒロイン経験者が揃うバウってあるのでしょうか…?!意外とあるのかな。

夢奈さん、英さん、彩海さん、白河さん、瑠皇さん、羽音さん、七城さん、花妃さん…豪華だ。

   

星組RRRとのはしごだったので、脳みそパンク状態で記憶も朧げですが、感想メモ!

(観劇はしごって幸せ過多で、もったいない!!宝塚摂取量が致死量に達していました。)

 

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お話・全体

お話は、エゴン・シーレの一生を辿る内容で、パトロンのレスラー(英さん)がエゴンの伝記を書くために回顧していくスタイル。

脚色されているだろうけれど、エゴン・シーレを知れたことが面白かったです。

エゴンを、サクッとググった時は色男(クソ男)的な解説を見かけたけれど、作品の中ではヴァリを最愛の人として愛し抜いていました

(宝塚仕様になっていて良い…!調べると様々なエピソードが出てくるのに、詰め込み過ぎていないのも、良い!)

舞台セットが絵画のようで、ダンサーさんたちも同じく絵画のタッチのお衣装で面白い。

そのダンサーさんたちが、普段は見られないようなコンテンポラリーっぽい踊りで登場されてカッコよかったです。(菜々野ありさんがすごかった!)

作品の冒頭から「死の幻影(彩音さん)」がエゴン!と呼ばれていて、ゾクゾクしました。

(彩音さんは「概念」専科なんだろうか?!とてもよかったです。)

冒頭のやりとりから、エゴンの最期は妻エディトと共にスペイン風邪で亡くなることがわかるのですが、

舞台の最後は、そこではなくて、

エゴンがヴァリを想って「死と乙女」の絵画にたどり着き、ヴァリを想うナンバーで終わる、という。

その流れに、なるほど!!!!!でした。(記憶違いだったらごめんなさい)

面白かった。

  

エゴンが最愛のヴァリとは世間体や身分から結婚せずに、お金持ちのエディトと結婚してしまうことも、本当ならば、エー?!エゴン!!ですが、

当時のオーストリアの身分や世間体の厳しさや、それに対するエゴンの苦悩や反発が伝わってきていたので、、割と納得感(仕方ない感)がありました。

   

また理解者・支援者として出てくる晩年のクリムト!(夢奈さん、よかった)

クリムトは、エゴンと同じく天才ゆえの苦労があって、それを乗り越えて達観している、と感じたけれど、

エゴンは、対照的に怒りとか悲しみがごちゃごちゃなまま(そう感じた)若くして亡くなってしまい……より一層、無念(切ない)でした

エゴンが老人になっていたら、どんな人になっていたんだろう。

クリムトとエゴンしか分かり合えない何か、があった空間も良かったです。

(史実では、クリムトも同年にスペイン風邪で亡くなっているんですねぇ)

彩海さんのエゴンは、世の中に普通には収まれない天才って感じで、作中もずっと苦悩して反発していて、最終的には「自分=死」になってしまったりと、、観劇していても苦しかったです。

芸術家ってこうゆう強い意志(感情?)を持つ人なんだろうなぁ、と感じました。

観ていて苦しかったけれど、感情を動かされることが観劇の楽しさなので、素敵でした。彩海さん、すごい。

 

そしてフィナーレ!

熊倉先生は「ベアタ・ベアトリクス」であまりフィナーレがなかった印象だったのですが、タカニュでも「“ちゃんと“入れました!」とお話しされていたし(笑)、もうヤケクソなくらいにキラッキラの充実したフィナーレで最高でした。

彩海さんが、真ん中だぁあああ!!!!という感動。キラキラのお衣装。そして大変カッコ良い。

ヴァリ(白河さん)と微笑み合う姿にもうるうるしました。笑顔で会えてよかったね(涙)。

 

出演者

( )内は期。

エゴン・シーレ:彩海せらさん(102)

歌唱・お芝居が圧倒的。

体格的に「生まれながら真ん中スタータイプ」ってわけではないのに、実力と内から生まれている真ん中オーラが素敵でした。

やっぱり彩海さんのお芝居が好きだなぁ。お歌もなんだけど。

初主演とは思えないほど、作品に集中させていただける凄さ。

好きだなぁ。。。(笑)

ヴァリ:白河りりさん(103)

まず初ヒロインおめでとうございます!!!!!(涙)

エゴンにとってどれほど救われる存在か!という、可愛らしい良き理解者のヴァリ

白河さんはパーン!と明るいお役のイメージが強かったけれど、また違う娘役像で、大変、大変、素敵でした

ヴァリの「偶然でもいいから会いたい」のお歌に、泣きました。。ヴァリが微笑んでいるのがまた泣けました…ぅぅ。

彩海さんがお歌がうますぎるのですが、それに等しいお歌の実力者でもあるってところが最高でした。

赤いワンピース姿もとってもお似合い。彩海さんとの並びのバランスも素敵でした。ファン。

  

グスタフ・クリムト:夢奈瑠音さん(96)

すーごかった!!!!包容力。

男役でもあるけれど、その域を越えて役者さん。今まで観た夢奈さんのお役の中で1番好きでした。

エディト:花妃舞音さん(106)

嫌味なく可愛いのが、お役にピッタリ。一瞬でも、エゴンには女神(救世主)に見えたんじゃないかなぁ。

レスラー:英かおとさん(99)

お芝居とストーリーテラーの境目が自然で、すんなり物語に導かれました。

頭身バランスがますます異次元で、1人だけ遠くにいるように見える(笑)。かっこいい。

死の幻影:彩音星凪さん(101)

「恐怖」でもなく、ただそこに佇んでいる「死(大きい闇?影?)」が、とてもよかった! 今までの概念の中で1番好き。

アントン:瑠皇りあさん(103)

美!優しい人物像(素敵)で、エゴンがアントンにまで壁を作ってしまうことの無念さ(残念さ)が強調されているようでした。

モア:羽音みかさん(103)

好き!!このままディズニー映画とかに出れそうなお姉さま!!羽音さんは、独特な美しさがある。

マックス:七城雅さん(105)

彩海さんが「体当たりしてきてくれる」とお話されていたけれど、まさにどーんっとされていて、The進化中の若手スター!な感じがよかったです。

ゲルティ:澪花えりささん(107)

最近よくお見かけする澪花さん。ダンサーなのかな、可愛かったです。

その他、線描のダンサー陣も素敵だったし(涼宮蘭奈さんの踊りが好き!)、佳城さん・桃歌さん・大楠さんもさすがでした。(梨花さんも)

はー、バウホール公演って好きだー!余韻の強い作品だったので、また映像でも見たいな。。。

素晴らしい時間を、ありがとうございました。

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