「ホワイトラビット」伊坂幸太郎著ーまさかのレミゼー

MACAPU DIARY
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明日の「フラッシュダンス」観劇を楽しみにしつつ…

このご時世、自分が劇場に着いて幕が開くまで安心できないので、今日はなんとなく素知らぬふりをして読書を。

久しぶりの、伊坂幸太郎さん。

「ホワイトラビット」

伊坂ワールドだった〜!

本の感想は5段階評価で付けてみると、

★★★☆☆

でした。(そんなに高くない笑)

 

本としてどうか、というより自分が好きかどうかの5段階評価です。

★★★★★:最高に面白い!永久保存!心が震えた!

★★★★⭐︎:面白い!好き!人に勧めたい!

★★★⭐︎⭐︎:面白い

★★⭐︎⭐︎⭐︎:うーん、あんまり

★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎:二度と読まない

 

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感想

何気なく本屋で購入したのだけど、開いてびっくり。

 

冒頭から、「レ・ミゼラブルの引用」がある。

このレミゼの引用が、本の至る所で出てくるので、ミュージカル好きには「ふむふむ」ポイントが多いはず。

とはいえ本の「レミゼラブル」の引用なので、レミゼの本を開始3ページで離脱したなんぞが「ふむふむ」とか言えたもんじゃないのだけど。それでも、面白かった。

 

ミステリーの本筋自体は、はちゃめちゃの伊坂さんワールド。

本の手法が、レミゼ的語り口調な点と、キーワード(?)になるオリオン座にかけているあたりが面白かった。

今見えている星は「実は数億年前の輝き」であることと、語り手が未来から「すでに起きた事実を語っている」あたりがつながっているみたい。(巻末の解説で知ったけどw)

誘拐事件の真相は、え?どうゆうこと?そんなことある?!という部分が多くなる。

その現実感が薄れてしまうあたりが、私が伊坂さんの本を全身全霊で好きになれない原因なのだけど(笑)、読み物として面白い。

 

伊坂さんの本を読むと毎回思うことは、「映画で実写化した映像が頭の中に浮かぶこと」

でも、いざ実写化しようとすると絶対に描ききれない書物ならではの面白さがある。

そこが私が伊坂さんの本を読んでしまう魅力。本だからこそ面白い。

そして、冒頭のレミゼの引用は、読み始めた時には意味不明なのですが、最後に読むと「そうゆうことね笑」となるあたりが好き

一番好きだったのは、ひょうきんな今村と真面目(?)な黒澤という二人が空き巣に入るまでのやりとり。伊坂さんっぽい、会話が成立していないようで成立している「おかしな二人」具合が好き。

そこだけもう一度読もうかな。

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