まかぷです。時間がたってしまったけれど、かの有名な「うたかたの恋」を初めて生観劇♪
「巡礼の年」が中止だったので、久しぶりの花組。「The 花組」でした!夢の世界〜!
観劇後はオルゴールを閉じたような余韻が残りました。儚さと美しさと…そっとしておきたい世界。
ショーは、柚香さんのエンターテイナーぶりと、星風さんのプリチーさと、水美さんの色気がすごいことになっていて…ほんと花組(花びらパッパッ)!!でした。
うたかたの恋-トートが見える-
柚香さんのルドルフは触れたらパシッと砕けてしまいそうなほど繊細な皇太子。
美風さんが「ガラス細工」と表現されたのが、しっくり来る。
「エリザベート」が上演される前の作品なのに、ものすごく「トート(またの名を死)」の存在を感じました。閣下が、後ろに立ってるの。
あの不思議な「死」の香りは「エリザベート」でルドルフを演った柚香さんだからこそのルドルフ像かもしれないな、と思いました。
(過去、和央ようかさんや、凰稀かなめさんも、エリザベートでも「うたかたの恋」でもルドルフをやってるのか…!)
ルドルフが、プラーター公園(?)で王子たちや部屋でマリーと話す時は嬉しそうで、でも消えてしまいそうで。そんな悲しそうに、嬉しそうに笑わないで……。
柚香さんのお芝居を見ていると曲が書けそうな気がしてくるよ。書けないけど。
逆に、マリーはなぜあんな寂しげなルドルフに惹かれるの?と思ってもおかしくないところ、星風さんマリーの、皇太子への憧れに嘘がない少女っぷり。
経験を積んだ娘役さんなのに、あの曇りなき眼(まなこ)!
何も知らないからこそ、死ねるんだろうな。
それでいて最後は眠りながら静かに涙を流すマリー。どんな心境なの…。怖いの?幸せなの?辛いの?見ていて苦しかった。
ルドルフが、マリーに銃口を向けて肩を震わせて泣く場面。。そこも苦しかった。
父上!彼のこの哀しみを想像してくれ!涙
ルドルフの涙とマリーの涙。
はぁ。すごいよ…このコンビさん…繊細。これを毎日新鮮に公演する凄さ。
これが、かの「うたかたの恋」なのね。実に泡沫でした。
そして…素敵に感じたのは、出演者が盆に勢揃いする双頭の鷲の場面。令和版で加わった場面。
登場人物たちがこの物語を未来から振り返っている状態とのことで、物語が仕切り直されて、とても良かったです。
フェルディナント(永久輝せあさん)の苦痛のお顔+美声!今回、フェルディナントの苦渋の決断が見れたところも良かったな。
令和版は政治的な背景が増えたようで、そこが面白かった!その側面をさらに深く知りたい衝動に駆られました。ルドルフが政治的にどう追い詰められていたのか。
ただ政治はほどよく深掘りされず、あくまで恋物語が中心のままなところが花組らしい作品になっているなと思いました。
「うたかたの恋」は映像でしか見たことがなかったけれど、令和版「うたかたの恋」は小柳先生のブラッシュアップが成功したのかな、と思いました。(マリーを「お前」と呼ぶところなども、なくなっている気がして…良い…!)
作中にクロード・アネがいたのも、プチ感動。(令和で新登場らしい)
もう1つ好きだったのが、最後の舞踏会のジャン(水美舞斗さん)とステファニー(春妃うららさん)のダンス!!
マリーに向かっていくステファニーの震え、それを抑えるジャン!無言でも、2人が葛藤して踊っているのが伝わってきて素敵of素敵でした。
(水美さんが、筋肉の力でステファニーを制止するかっこ良さ!逞しい背中が震えているのも悶♡!ミリーがゾッコンになるのも無理はない)
そして、華雅りりかさんのエリザベート。有終の美(演技)でした。
また劇中劇のハムレットの天城さんと七彩さん。素敵でした。未来を感じる!
細かすぎるツボとしては…柚香さんの飲み物を飲む嚥下のお芝居が大変面白かったです。
お芝居の細かさ。(思考する時は、しばらく水分を口に含んだままでしばらくしてから飲み込む、とか)
柚香さんルドルフを中心に繊細な作品になっていて、オルゴールを眺めていたような感覚になる作品でした。
はっ!あとラストシーンの影コーラスの龍季澪さんと花海凛さん、素晴らしかったです。
ENCHANTEMENT-花組〜!-
華やか〜!
最初に辛口な感想をちびっと書くと、野口先生ショーは小道具が多い〜!笑
一階席の時はそんなに気にならなかったのですが、二階席から観た時は小道具がやたら目についてしまい、帽子も多くてお顔が見えない〜(涙)
(帽子は「香水瓶の蓋ように見えたら」とゆう野口先生の夢のある理由らしい。小道具もこだわりの詰まった数々だと思う。その心意気は尊敬しています!)
タカラジェンヌさんの手先の動きが美しくて好きなので、ほぼ全場面で手が塞がっていたのが少し残念でした。やはりご本人たちも「持っている」と、気を使っているように感じるのだ。。
(たまにある小道具は好きです!)
そもそも野口先生ショーは予算が多い感じがする。だから毎度グッズが売られるのか…?と思っちゃったり。(笑)
個人の好みとしては小道具だけ気になりましたが、あとは終始、花組の色気と華やかな世界にうっとりでした。
「これぞ柚香光!」と思ったのは、NYの場面。
場面が終わった暗転後に、星風さんにチュッとしたのだ…
なんですかそれ……?!?!(グハ)。
前の席の方が、冗談抜きで座席からずり落ちて、肘置きを掴んでいた (なので、見間違いではない)。
しかも、そのまま星風さんと、暗転の中でTOP HATのようなステップを踏んではけていったのだ…どうなってるの、この夢の世界。
ほんと「柚香光さん」でした。暗転でもエンターテイナー。
ちなみに、その前のマドドンの場面。とーっても可愛らしくてときめいたのですが、星風さんのスカートが風でヒラァ〜となった時に、近くのおじさんがすごく笑っていて、昭和を感じて楽しかったです(笑)
あとは、水美さんの色気が洪水のようにダダ漏れていた。
取り締まった方がいいレベル。
終始見てるだけで、口が開いてしまい、ヨダレが垂れそうでした。
それでいて水美さんは、中華とか首の詰まったお衣装が似合うんだ、これが!
水美さんが、中華服で舞台奥から仁王立ちでスターを引き連れてセリ上がってきた時、、カッコ良かったぁ。ヒーロー!助けて〜!と叫びそうでした。(特に敵はいないけど)
水美さんの花組の姿は最後かもしれないけれど、真ん中のお姿を信じてます!!
そして聖乃さんの中華も、ものすごく麗しい。聖乃さんは、やはり最近一皮剥けた感じで、オーラが倍増。
柚香さんと水美さんの同期の並びが注目されているけれど、
柚香さん×永久輝さん、水美さん×聖乃さんの並びも結構好きだな、と思ったり。
体格の似た方々の組み合わせが相乗効果で美しい。(どうゆう組み合わせだろうが、美しいけれど笑)
またウッディー&マリンの娘役さんたち!かんわいい〜!美羽さんにニッコリしてもらって、ウハウハでした。永久輝さんの爽やかさも、素敵。
ロケットは、よくよく見ると、たまに横に足を上げているのね?!
難しそうで尊敬の拍手を送りました。
あと最後に、今回、目がハートになったのが、柚香さんと水美さんの星風さんのリフト。
お二人とも、星風さんを降ろす時に片手で抱えている時間が、異常に長い!!
片手でしばらく抱いてから、そっと降ろす。すごく紳士的で、素敵でした。
なんなら柚香さんは、マドドンを持ち上げた時にスカートがはだけたのを、片手で抱えながら、もう片方の手で直してあげる、とゆう紳士技も披露していた。
星風さんって人間の形をした綿毛なのか?
ナウオンでも、柚香さんと水美さんが「まどかちゃん、軽いから〜」とお話しされていたけれど、きっと御三方のスキルの総合力なんだろうなぁ〜。すごい。
そんな細かいところが積み重なって、夢の詰まった華やかな舞台が出来上がっているんだろうなと、改めてスターさんたちを尊敬したのでした。
あー花組だったなぁ。。夢。華。輝。
楽しかった。
以上でした♡
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