【予習】竹久夢二「恋の言葉」-愛憎の言葉がすごい-

宙組
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MACAPUです。今日は夢千鳥」の配信だ~♡

以前「竹久夢二美術館」に行った時に、立ち読みして気になった本。

竹久夢二「恋の言葉」

 

面白かった!

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愛憎の言葉の数々

「夢千鳥」は夢二と他万喜の愛憎に焦点が当たっているのかと思うのだけど、

夢二さんの、それに関わる言葉の多いこと!

「何だって、愛するものを憎まねばならないのだろう。何だって、憎んでいるものを愛さなければならないのだろう。夫婦だからだ。」

「夫婦の場合、愛がなくなっても別れられないのはただ習慣を思い切ってかへることがむつかしいからだ。」

「あまり愛しすぎるから妻としてみてゐることが出来ないのだ。愛しすぎるから憎いのだ。」

(全て、竹久夢二「恋の言葉」より抜粋)

※前後の言葉もあるので、詳しくは本をみてください。

 

この本は、色んな書物から夢二さんの言葉を抜粋しているのだけど、日記の言葉も多くて。

日記にここまでの愛憎を書けるとは、とてつもなく恋多き男だな。

男もこんなに恋について語るものなのかしら。大正時代だから?笑

女に溺れまくっている。

恋に恋しているというか。どんな人なんだ一体。

配信がますます楽しみ。

「口にはノオと言ってゐても、彼女の身体がイエスのSの字になってゐることに注意せよ」とか、どんな言葉…!色男。。。

3人の女性のその後

この本には3人の女性のことも書いてあってとても面白い

ざっくり書くと、他万喜(結婚、離婚)→彦乃(死別)→お葉 の順番。

他万喜は、そもそも前の夫との間に2人の子供いたようで。

夢二さんとは最後は別れたけど、夢二さんの死後に、死んだ場所を訪れて奉仕活動をしていた、とか。

愛が深い。二人の不思議な関係。

 

彦乃は、紙問屋の裕福な生まれで絵の勉強をしていて、夢二に憧れていた。

夢二とは、お父さんによって入院を機に引き離されたよう。

前回の竹久夢二美術館の話を書いた時に、夢二さんの女性の出会いと別れのスピーディさがすごい!と書いたけど、

彦乃が死んですぐにお葉とくっついたわけではなく、病院に入院した時からもう会えなかったみたい。

なので彦乃が入院した大正7年に会えなくなり、大正9年に死ぬまで会えなかったのかな?

大正10年にはお葉と世帯を持っているという。

本には、父の娘への愛と男が娘への愛の相反することについても書いてあって、面白かったです。若翔りつさんのお父さん役、楽しみ。

 

お葉には、自分のことを「パパ」と呼ばせてたとか。(す、すごい…wちょっと引いてしまった)

最後は、お葉が「夢二式」に耐えられなくなり、夢二さんから離れて他の方と結婚したようでした。

(違う説もあったので真実はどちらかわからないけど)

夢二さんから彼女たちに送っている手紙もおもしろかったです。

 

女性たちが夢二さんの活力とインスピレーションだったんだな~とひしひしと感じました。

  

今日の東京MXの「竹久夢二美術館」番組も、興味深かった。

それぞれの絵のモデルが他万喜なのか彦乃なのかとか。もっと見る前に知りたかった!!

「黒目がちで瓜実の顔」が多いなーと思ったのだけど他万喜の特徴なのね。

お葉は、彦乃の死(病?)に落ち込んだ夢二さんのもとに差し向けられた女性らしい。まんまと恋に落ちたのかしら。

 

改めて美術館の絵を見たけど、お着物の柄がとっても可愛かったんだよな~

非常識人なので元々夢二さんのことは知らなかったのだけど、すっかり作品のファンになってしまった(夢二さんに負けず惚れっぽいw) 

 

そんな感じで、配信にワクワクしてゐます!!!(ほんとは生で観たかったけど…涙)
 

本は、写真(3人の女性も!)や挿絵が多く、文字は少ないので、さっくり読めて楽しかったです♪

準備万端。

↓美術館の感想はこちら

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