【感想】月組「DEATH TAKES A HOLIDAY」-意外だけど好きなラスト。タイミングにも感謝-

観劇の感想
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まかぷです。

シアターオーブの月組「DEATH TAKES A HOLIDAY」!

チケットが中止で無くなり(涙)、ライブビューイングを拝見しました。

ライブビュ会場もたくさんの笑いが起きて楽しかったです。

作品は、出演者陣も演出も素晴らしくて、考えさせられる作品でした。

ブロードウェイミュージカルに最強の布陣。何より月城さんの美しさ!芝居力!声のかっこよさ!

最高でした。

 

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好きなラスト

ラストのグラツィアが死の選択をしたことは賛否両論ありそうですが、

私は「本当は2日前の事故で死ぬはずだった」との感想を見かけて、全てがすんなりでした。

冒頭から死ぬことの伏線が多く引かれていたのも印象的。

グラツィアが事故で突然死ぬよりも、愛を知って自ら死を選ぶ2日間が生まれたことが素敵だし、

死神が「グラツィアは連れて行かない」と意志を持ったとしても、抗えない運命的なものがあるのかなとも思いました。

サーキが「死人を選ぶのは俺ではない、命令を執行するだけ(ニュアンス)」と言っていたし。

そして死神の意志を覆したのが、運命的なものでもなく「グラツィアの愛」ならば、なおのことロマンチックなお話じゃないか!と感動しました。

そうそう、最後のセリフの「愛は死よりも強い」

ブロードウェイ版も同じで「Love is stronger than death.」なのですが、

このdeathは「死神」の意味じゃないかな、と思いました。

「(グラツィアの)愛は、死神(の意志)よりも強い」。 

ブロードウェイはグラツィアがこのセリフを言っていたし、作品の名前も「death=死神」として使われているし。

でもそれをあえて月城さんのセリフ(でしたよね?)で「愛は死よりも強い」にするのが生田先生流なのかな……と色々考えて楽しかったです!

   

  

また、残された人々(特に両親)が救われなくて辛い説もあるけれど、

ランベルティ公爵は、最後の最後で死神との約束を破って、サーキが死神であることをみんなにバラしちゃったので…

その代償としてグラツィアを失ったと理解してみた

途中までフィデレと秘密を守っていたのに、最後の最後で言っちゃうんかーい!と、終盤の展開にかなり違和感があったので。代償と理解したらすんなりだったかな。

フィデレも、ものすごい大声で言ってたからな…(笑)

この作品はいろんな受け取り方がありそうで、それを友達とワイワイ話す時間が楽しい

そこが好きな作品でした。

 

全体的には、地に足のついたちゃんとしたコメディ(ふざけてない)って感じが、とっても素敵だったなぁ。

 

あとは、舞台装置が流石の面白さで。

階段やらが駆使されていて、生田先生の舞台は空間の広さ(地図上での広さ)を感じるのが好きです。

出演者さん

で、作品の面白さも素晴らしかったのですけど、

まず以って月城かなとさん(死神・サーキ)の美しさが異常。

途中から「こんな美しい方がリアルタイムにオーブで生きているってホントデスカ?!CGデスカ?」と頭がおかしくなりそうでした。全ての瞬間が奇跡的な美しさで、それが非人間っぽくもあり。

もちろんそれだけでなく、声と歌唱力の素晴らしさもすごかった!生だったらもっとすごかったんだろうな。

歌唱力においては元からうまい方と思っていたけど、あんなに歌い上げられる姿を初めて拝見してすごかった…

 

海乃さんとの声の重なりも美しくて

1幕ラストのデュエットは集中して見ていたのにあまりの心地よさに3秒ほど寝てしまった!笑(ごめんなさい。自分でも一瞬の寝落ちに驚いた)

催眠術レベルの心地良さだったな。お二人の歌音の波長が異常に合っている

月城さんは、それに加えてコメディーのうまさ・可愛さ(芝居力…)!突然踊り出す王子の姿とか可愛すぎだろう…?

そしてタップはなぜか可愛い、という。 

 

奇跡。

合掌。

グラツィア:海乃美月さん

引き出しがまだあったんか!という。

声色から歌声から別人のようで、観た事のない海乃さんでした

グラツィアの人物像の一貫性もさすが。

表情も所作も声も非人間的なレベルに美しくて透明感(発光)があって、死神に惹かれるのが納得でした。

   

ランベルティ公爵:風間柚乃さん

学年差9年の白雪さんと夫婦でも、全く違和感がない芝居力。

風間さんだからこその可愛さもあって。相変わらず魅力的な役者さん。

ラストの死神との言い合いの場面は、気持ちが完全に父親サイドに持っていかれました。

 

フィデレ:佳城葵さん

誰もが、佳城さんのお芝居のうまさをこんなお役で見たかったんじゃないかという。

可愛くて面白くて、でもやりすぎなくて。

月組のお芝居を担っていく方なんだろうな。

 

ソフィアの桃歌雪さんも新鮮でいやらしすぎないセクシーさで可愛かったな。

 

  

ダニエッリ公爵夫人:彩みちるさん

素敵だった…。弥彦・モーツァルト・白梅系のキャラにおいて彩さんの右に出る者はいない!と思っていたけど、70代のおばあちゃんまでできるなんて…

お歌もおばあちゃんのまま上手に歌われていて。

死神の正体がわかる不思議な役どころなのに何の疑問もなく観れたなぁ。すごい。

英真さんの可愛いダリオとのナンバーも心がほっこりでした。

 

あとはもう、夢奈さん・蓮さん・白河さん・きよらさん、という月組の実力ありまくる最強の布陣がそれぞれに実力を発揮されていて最高でした。「素敵なキャスト♡」ではなくもう「最強の布陣」なの。戦闘能力高すぎ。

この布陣が作品にハマりすぎていて、このタイミングと巡り合わせの奇跡に感謝しました。

そう、コラードの蓮さんは、グラツィアにフラれても若干仕方ないかもしれない(グラツィアが悪者にならない)感じのキャラ設定が上手いなぁ!と思いました。

あとは、ロベルトの七城さんと洞窟の恋人の美海さん・涼宮さんも印象的でした。

タップも、みなさん素敵だったな。

 

欲を言うならば生で見たかったけれど(公演期間が短すぎて勿体なさすぎる…涙)、

ライブビューイングの最後の最後のお手振りで月城さんが画面に向けて手を振ってくださったので、全てが浄化されました。あの瞬間、ライブビュ会場がボッって熱くなったと思う(笑)

はー楽しかった♡

次の大劇場もコメディっぽいので楽しみだな♪

 

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