まかぷです。
少し前にKAATの月組「ELPIDIO」を観劇しました!
エルピディイオ! イが2つ。
公演解説やポスターからは想像がつかなかったけれど、鳳月さんのコメディーセンスが発揮される作品で、クスクスしつつジーンとくる良い作品でした。
ブラック・ジャックでの月城さんのコメディーセンスといい、今の月組でとんでもないコメディーがまた観てみたくなりました(笑)風間さんもすごいキャラ希望。
お話ー謝先生の世界が素敵ー
お話は、過去を隠して生きていたエルピディイオが、諸事情によりアルバレス侯爵(軍の大佐)のふりをすることになる、というもの。
最終的に、エルピディイオは大佐の立場を利用して、彼が苦しむ原因となっていた植民地先での苦しい戦いをやめさせることができてハッピー!という結末でした。(雑)(多分そうだったはず)
全体的に、謝先生らしい幻想的なダンスナンバーや演出が盛り込まれていて素敵でした。冒頭の「これから何が始まるの?」という回想シーンも。
鳳月さんもおっしゃっていたけれど、「振付」と「お芝居」がバラバラではなく、場面の間に自然とダンスナンバー的なものが入っていて、
心は途切れないけれど少し違う世界に飛ぶ感覚になって楽しかったです。
フラメンコ(?)を踊る桃歌さんや、彩音さんはじめ「黒衣の弱者」の皆さんがかっこよくて印象的でした。
謝先生のコメディーを観るのは初めてで、スカッと明るくて好きでした。
題材が軽いわけではないのでバランスが難しそうですが、鳳月さんの塩梅が素晴らしかったです。あとアロンソの蓮つかささん!最高でした(後述)。
個人的に、当人たちはふざけているわけではないのに面白い世界(コメディー)が大好きでして。月組さんってそうゆうのが得意な気がします。
舞台機構は、シンプルだけれど場面ごとにお衣装や演者さんの作り出す雰囲気が全く違うのでメリハリがあってオシャレでした。
フィナーレへの入り方は、「さぁお祭りよ!」とお話の延長で始まるのがワクワク♡
題材がスペインの時点で最高な予感だったけれど、最高!
娘役さんもかっこいいし、そこからの若手組のスパニッシュ。からの大人組の扇!
扇を閉じるたびにバラッ!バラッ!と音がしてドキドキ。
当たり前だけれど、鳳月さんの長い脚×白黒のスペイン衣装も素敵でした。
あの丈の短いジャケットが鳳月さんの長い脚と細い腰にめちゃくちゃ合う!
※追記:改めてニュースを見たら燕尾がついてた!(笑)回ってる時の記憶なのだろうか…観劇の時の記憶力の乏しさ…(笑)
印象的だったこと3つ
まずは
彩みちるさんの進化!
ここにきて、さらに進化されたことに驚き。
まず、かなりお綺麗。(元からだけど!)
彩さんはどちらかというと「可愛い」タイプで、娘役の中では少し「個性派(そしてオシャレ)」な印象だったのですが、
娘役として最高に「綺麗」でした。
鬘も、鈍感な私でさえ「鬘がキレイ!」と気がつくレベルに美しくて。
どこからが鬘なのかもわからないし、一つ一つのウェーブもこだわりが感じられたし、頭の形も頭身バランスも素晴らしかったです。髪飾りも控えめで可愛くて。
そして声が!
セリフの声からものすごく美しくて、お歌もとっても素敵でした。役作りとしてなのかな。別人のようでした。
中堅の学年になられて、さらに目に見える進化(鈍感な私にさえわかるレベルに)をされるなんて本当にすごい。おキレイだった〜
特にお手伝いさんたちにお世話されている場面が、キレイで印象的でした。
お芝居も強い意志のある女性だけれど溢れる貴族の余裕(でも嫌味ではない)があって、素敵でした。
彩海せらさんの2番手
最後のご挨拶で彩海さんが2番手ポジションで出てこられて…驚き、桃の木でした!
すごい…!もうそんなことになるのね!?
青年役なので「おいしい若手ポジション(よりは大きめ)」な印象で、フィナーレも「若手組の真ん中」だったので、
まさか輝月さんの後にご挨拶とは…!覚悟ゼロだった!!
驚きましたが、ソロナンバーも素敵だったし(やはり歌うエネルギーに少し望海さんを感じる)、どんどん真ん中になられるんだな〜。素敵!素敵!
蓮さんや英さん(新公主演組)も素敵なので複雑な気持ちではあるけれど、飛躍がすごかった〜!
組み替えしてきてバーンと上がるのは大変そうだけれど、このまま伸び伸びと過ごせますように♡
蓮つかささんのご活躍
先にも書いたけれど、今回は、蓮さんの作り出すアロンソのキャラクターが魅力的で!蓮さんあってこそ、さらにクスッとする舞台でした。
NOW ON STAGEでは「稽古場で先生の意欲を掻き立てるぐらいのキャラだった」とのこと。
キャラが一貫しているので、バックボーンや性格が想像できて。きっと、ずっと執事をやってきて、ちょっと世間知らずで。真面目で。お茶目で。
チャキチャキして真面目なのにどこかクスッとしてしまう感じが、私の蓮さんのイメージ(魅力)と近くて、蓮さんの魅力が最大限に活かされている素敵なお役でした。
「だだだだ、旦那様!」の滑舌の素晴らしさ!!
滑舌もお歌もお芝居も、全部素敵なのよ。
別箱楽しいなぁ〜〜
キャストさん
ELPIDIO/ロレンシオ/アルバレス侯爵:鳳月杏さん
まず冒頭の緑の軍服が最高にカッコよかったです。
面白さとエルピディイオの詩人の顔でバランスが大変そうなのに、すごく一貫した人間。影がありすぎず、へんてこすぎず。やっぱり鳳月さんって素敵だなぁ、と思いました。
最後にアルバレス侯爵(本物)が出てきた時は楽しすぎて拍手しそうでした。
しかもちゃんとちょっと似た違う人間なんだよねぇーーーーすごかった!
ゴメス:輝月ゆうまさん
お役がトップハットと少し重なったけれど、相変わらず出過ぎないのにお役としての存在感の大きさがすてき!
年齢を自在に操る方だけれど、輝月さんが本当に歳を重ねた時もさらに素敵そうで。少し楽しみにしちゃってます。
マルコス:千海華蘭さん
千海さんに1番のスペインを感じました(笑)
色々マクロなこともあるけど、とにかく目の前のその小さなお店が幸せなのが1番なおっちゃん。好きでした。
セシリオ:彩海せらさん
先ほど書いたので割愛しつつ、2番手になったのに、安定して刺されていて、ちょっと笑ってしまいました。軽傷でよかった(笑)
キラキラなご本人のキャラに似合わず毎回負傷するところがまたなんか愛らしい。
その他、英さん、白雪さん、きよらさん、蘭世さんなどなど総力戦で良い舞台でした!
少し抜擢気味の天つ風さんは、ギター弾きでやはり少しだけ目立つところを担っていました。
彩さんと蓮さんは先ほど書いた通り。
別箱はやっぱり色んな方の魅力をじっくり観れて大好きだな〜!
笑いつつジーンとくる世界、素敵でした!!
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