【読了】双曲線上のカルテの原作-しんどかった-

雪組
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祝初日!!!!

もう初日になってしまったけれど、双曲線上のカルテの原作「無影燈(著:渡辺淳一)」を読みました!

原作でなかったら絶対に読了できなかったレベルにしんどい本でした(私には)。

 

舞台を見る前に、原作の感想を残しておこうと思ってのメモ

ネタバレとマイナスな感想しかないので、嫌な方は読まないでください(笑)

  

 

「しんどい」というのは、切ないとか儚いとかではなく、「男(おじさん?)の夢」が詰まっていた。価値観も一昔前。女性が男性に従順というか。。。

 

なくてもいいような男女の描写が多くて…看護師の方が読んだらどう思うんだろう?!な展開もあり。。

 

渡辺淳一さんを存じ上げなかったけれど、愛の流刑地(?)の著者の方とのことで、そうゆう世界を楽しむ本なんですね、多分。

とにかく、全く好みではなかった…(笑)気持ち悪かった。

 

これを宝塚で取り上げることが疑問ですが、この原作を思うと、初演は改変されて全く違うメッセージすら感じたので、良い改変だなとは思いました!!

 

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原作の主な登場人物と配役

原作人物名原作だと宝塚の役名
(多分)
配役
(敬称略)
直江医師有能な外科医フェルナンド和希そら
倫子看護師、直江の恋人的な存在モニカ華純沙那
祐太郎病院の院長セルジオ夏美よう
律子祐太郎の妻ロザンナ五峰亜季
美樹子祐太郎の娘クラリーチェ野々花ひまり
真弓祐太郎の不倫相手アニータ希良々うみ
花城純子直江の患者(アイドル)(ニーナ)→アマーリア?白綺華?
石倉由蔵直江のがん患者チェーザレ桜路薫
小橋医師新人外科医ランベルト縣千
亜紀子看護師、小橋医師の恋人いない?

 

原作には出てこないけれど、宝塚版の初演は院長と愛人のアニータの間に息子(隠し子)のアントーニオがいて重要人物だったかなと思います。(咲城けいさんのお役)

初演も映像で見ただけなので記憶違いだったらごめんなさい。

原作のあらすじメモ

原作のお話を簡単にメモすると、

・ミステリアスな直江医師は、実は不治の骨髄腫に侵されていて死期が近い

・倫子は、読者から見ると直江の都合の良い女(全く愛されてる感じなし)

・直江医師の患者の石倉さんは末期がんで、直江の意思で本人には告知していない(家族だけに告知)※直江は「人の死に方」にこだわりがある様子。

・直江は、院長の娘・妻・愛人、自分の患者のアイドルとも関係を持つ(or持とうとする) 

・直江は倫子を誘って北海道の湖に行く。倫子は直江の子供を妊娠してることを告げる。直江は倫子を先に帰らせて、そのまま東京に帰らずに湖で自殺。(病気で死ぬことより自殺を選んだ)

・残された倫子は、直江医師から遺書をもらい、無影燈の下で絶望する。

  

 

ほんっとに、何も救われないお話だったなぁ。(笑)

直江医師は石倉さんにがんのことを告げない(それで石倉さんが救われたと思えない)のに、自分は死に方を選んでいるあたりが理解が難しかったです※追記:舞台を見たらよくわかりました!

 

また倫子へ残した遺書の中身が、うんざりで。(涙)

子孫を残したくて女にたくさん手を出したこと、倫子が1番子供を産んでくれそうだと思ったこと、倫子は自分の5-600万の貯金を自由に使っていいこと、などが書いてありました。

全部が、はい?!(特に5-600万は少なすぎるよ…)でした。

倫子が不憫で仕方なかった。

唯一、直江が倫子との旅行中に「(この思い出を)忘れないか?」と聞いた瞬間が、彼の本心だったのかな。

自分の死期がわかった直江の、忘れられたくない(生きていた証が欲しい)という気持ち。

また、人間は死期が近づくと動物的(本能だけ)になってしまう、と言うこともこの本を読んで感じたことかな。。

 

原作は直江が倫子のことを愛しているとは全く思えなかったですが、

初演は、直江(フェルナンド)にとって倫子(モニカ)が唯一の安らぎで本当に愛していた、という感じだったので、全く違う物語だなと思いました。

これを原作にする意味はよくわからないけれど、宝塚バージョンになると美しくなるんだなぁ。(といっても、初演は結構昭和の雰囲気が漂っていた。雰囲気は昭和なのにイタリア設定という謎)

 

あとは…小橋先生(ランベルト)は新人医師で、言ってることは正しいんだけど患者さんの治療費を負担してしまったりとアチャーな面がある。初演のランベルトは堅物で少し可愛い印象の人物でした。

また院長の娘の美樹子(クラリーチェ)は原作ではそんなに出てこず、純粋なお嬢様という感じでだったけれど、初演のクラリーチェは強気なお嬢様でフェルナンドの婚約者でした。※追記:ごめんなさい。これは記憶違いでした。クラリーチェはフェルナンドが好きだけど(付き合っている)、両親はランベルトと結婚させようとしている、でした。

 

原作とは別物と思って観たほうがすっきりするのかもしれないな! 

 

初演は、石田先生が脚本・演出で、今回は樫畑先生が潤色・演出!どんなふうにされるのかな〜!

キャスティングも、初演にはいなかった男性の看護師が設定されていたり、初演の天使役がいなくなっていたりと、結構変わっていそうなので楽しみです

 

夏美ようさんと五峰亜季さんが初演と同じお役なのも、すごい。(初演キャスト)

 

そして今日はついに初日!

縣千さんが休演になったのがショックですが、初日の幕があくのはよかった。代役の方も大変だけれど、楽しみです。(焦らず復帰してくれたら良いなぁと願ってます…!)

 

以上、舞台を見る前に、原作を読んだ感想でした!

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